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2019年2月 4日 (月)

スヌーピーのニヒル

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 ここに実存主義のマンガ本があり、私がこれを買ったのは15才の春でした。誰でも知ってるシュルツのマンガ……もう今は誰も知らないか? これこそが実存と私も当時は知りませんでした。

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 チャーリー・ブラウンシリーズ、もっと言えばチャーリーは犬のスヌーピーの飼主です。鶴書房の240円だったマンガ本、谷川俊太郎訳です。実際には協訳の堀田あけみさんのお仕事でしょうが……

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 スヌーピーは現世の事しか考えない特徴があって、空想的ですらない。主人公のチャーリー・ブラウンがそうだという事、単純に言えば実存ということは、そういう意味です。

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 4コママンガの一編で、スヌーピーは「ボクがヘビだったらなあ。」2コマ目「土の上をコソコソッとはって、いろんな人に近づけるんだけど……」と呟く。これは原語と厄を並行記載した英語本です。

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 3コマ目「しかしよーく考えてみるとそんなよくないよな……」そして最後の4コマ目「おなかにわるいもの!3コマ目から起き上がったスヌーピーは、蛇のように這っていたのを止め空想を否定して、すたすた歩いていく。

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 這って人に近づいたとしてもコソコソッでは出会う事が出来ないとか、いうなればそれが教訓です。もしだったら何が出来、もし出来たら幸福になれるか……か、どうかは分からない。違うんじゃないか?

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 それなら、このままでやってみよう。シュルツの主張はそうなります。これは主張たって意識はされてない。無意識レベルではないでしょうか? 状況を反射的に把握してますね。皮肉にも「よーく考えてみると」とは言ってますけどね。

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 私は松葉杖をついて中学へ行き、近場の図書館や本屋にたむろしていました。240円ていどの小遣いを持ち、主に図書館で本を借り、そうでなければ買いました。近所には古本屋もあって、こんな新本ではなく多くは文庫本を買いました。松葉杖なんか放り出し、私は本の中に入り込みたかった。言うまでもありませんが、話をマンガ本にもどし…….

 考えではなく、これって感覚でしょう。おなかにわるいって地べたを引きずる感覚を感じてる。感覚に忠実なスヌーピーには、だから人気が出たのです。思い患う自分をあっさり卒業してるから、憧れになる。

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 もう一例くらい上げた方がいいのか……私の方が迷ってます。梅原猛さん田原総一郎さんは「哲学が分からなくなった」言ってまして、それは実存主義から。実存って理論や哲学ではなく感覚と私は思う。

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 サルトルの嘔吐やカミユの異邦人でもなく、むしろ「悲しみよ今日は」サガンの方が近い。ニューシネマの「俺たちに明日はない」「イージーライダー」って、ハリウッド映画よりは感覚的です。

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 信じても幸福になれるかどうか? それよりは幸福を感じてしまおう。映画でいうと「暴力脱力」はまさにそうでした。そして「明日に向かって撃て」は西部劇みたいな時代劇を作ろうというので、TV時代劇の型いうか、お手本になります。

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「木枯し紋次郎」は実存主義のドラマでもあります。自分には関係がないとの見解はニヒリズムでしょ? 梅原さん田原さん、犬の言動だから実存主義はむつかしくない……いやいやいや、単なるシャレみたいな事で。

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 サンタクロースはお金持ちの家にしか来ない。なぜなら太って腹が出てるので、暖炉があって煙突もあるような大きな部屋にしか行けない。 来ないを行けないに置き換えるのはニヒリズムじゃなくユーモアじゃないかな?

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Snoopy スヌーピー

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非常に想像力に富み、いつも自信にあふれた、世界的に有名なこのビーグルは変装名人でもあります。ジョー・クールになっているときには、群れず、騒動にも身をおかず、いつも超然とした皆があこがれるようなカッコいい奴になります。また、第一次世界大戦のフライング・エースとして、悪名高きレッドバロンと空中戦を繰り広げます。一方、ドッグハウスの屋根で思索にふけっている時には、アメリカ文学の大作を書いたり、月に旅したり、そして隣の猫への復讐をたくらんだりしているのです。

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