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2019年2月 9日 (土)

アイ子のこと

Y

 まだ15才、いやもう15才、恋愛はしてなかったか? 私は恋愛してなかったが、隣の席には知らない女の子が座っていた。アイ子さんは私よりはるかに頭が良く気もきいた。後日、某銀行に就職したと聞きます。

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 隣の席で彼女は私を見ていた。何を見られたいるのか。クラスの注目株だったから注目された。男子委員長の注目は問題にならないが、アイ子の注目は問題と直感します。

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 私は読んでる本のメモを整理していた。

「それって犯人を当てるん」アイ子は声をかけてきた。翻訳ミステリーの内容が私には難しく、素で読んでもも整理が付かない。メモを取り直していた。

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 探偵役が聾唖身障者というので、難解なミステリーに興味を持った。ドラマにはなったそうだが映画化はついに、ない。作自体にも問題があるのか? 本はつまり勉強の足しに読むものだが、そんな役にも立たない本で私は遊んでいます。

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 犯人を当てる……その前に人物の把握があるが、最後はそういう事になる。見られたのはそれだけだ。私は安心し、そうだと答えます。

「フーン」アイ子も、それだけのように相槌を打った。相槌の意味は、点取り虫の委員長とは違い、厄介なことになった。アイ子は弁論大会、つまりクラス代表に私を推薦します。

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 アイ子の推薦だったから女子票がはいって、投票は僅差でトップになります。女子といえど女性です。女性はコワい! 用心しなければなりません。しかし用心しても逃げられない時はある。異性の注目は厄介で、恋愛には至らなくてもコワい事になる。

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 弁論大会でも座頭市よろしくパッパッと立ち回ればカッコよかったが、そうはいかなかった。同級生徒の全員の前で私は緊張します。大会での私の成績は半分位置くらい。私としては優勝は望まないが上位に入りたかった。教室では緊張しないのに、学級全員前ではなぜと命題を抱えます。

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 長くかかって克服しなければなりません。私は緊張が大きいというか深いというか……どうも身体障害とからむト理解します。私がクラスで勉強を教えるのはイジメを受けない予防線でした。

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  その可能性は消えた。流れからいっても弁論大会でも好成績は取りたいが、自分の為いうよりクラスのためとの感じが強かった。その辺をアイ子がどう理解したのか、むろん分かりません。

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 どうでもいい、だけど結果にはこだわる。当たり前いえば当たり前ですが、黒澤監督の「用心棒」三十郎は町の人のためにヤクザを切ります。用心棒のコピーである座頭市は、そこまでやらない。自分だけの道を切り開いて逃げ出します。それは黒澤が西部劇のような時代劇を考えたからで、座頭市はそうではなかった。

 ちなみに映画のヒットを受け、TVドラマ化した「用心棒」は栗塚旭版でした。内容は日本的ニヒルにもどり机龍之介に近くなる。それはどうでもいいが、私のニヒルとは何か……そこまで理屈は分かりませんが感じてはいます。アイ子の発言により私も少しは異性に注目され、モテる事が発覚します。

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 アイ子とはそれぎりです。銀行に行った彼女がどの支店にいるか? それとも早々に嫁に行ったのか聞いてみたい気はしたが、結局、何も聞いてません。

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