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2017年8月26日 (土)

永い言い訳 映画

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 西川美和監督作品は、結局、みんな見ている。「ゆらり」の後半から裁判になり……コメディか逸脱か判らなくなり、これは監督本人から夢での発想と聞いて納得した事がある。


 批判でなく、空想といえば映画はみんな空想です。裁判だけが空想ではなく、死んだ人も殺した人も空想、すべて夢と思えば悩む必要はない……その後の作は夢ではないらしいが。


 見始めから、これは夢と分る夢を明晰夢という。現実にしてはオカシイ、夢ではないかとの疑念が伴う……2度寝や金縛りの時は明晰夢になりやすい。リアリティの造りが薄くなる。

 それ以降を明晰夢、西川監督の映画は全部が夢に浸ると思う事にした……これは鑑賞側のネタばれか。どうも西川監督は男に被害を受けたとの意識がある。そして復讐の念が執拗です。

 現実の仇は取れない。仕方がないので夢で仇を取る。子供を妊娠するのは女性……納得いかない。夢で男が子供を産む世界を夢見る……では女性は何をするか。家ではセックスだけして会社に帰っていく。

 めしを食いに来て風呂に入って寝る。だが朝になれば会社に帰る。その繰り返しを繰り返し、日曜日には天井に棚や、庭に畑も作るが、たいていは酒を飲んで終わる……他愛もなく、これは夢です。

 それも良いが、選手交代しただけで男と女性が入れ替わっただけ……だから何だ。それ以上のつけ足しはない。だからたいしてて溜飲も下がらないのか……いやそれでも女性は下がるか?

 嫉妬の向こうは殺意に近い憎悪としても、嫉妬はただ嫉妬に過ぎない。男の殺意の動機は、たいてい富や自由であるが、西川監督の映画にそれはない……あれまあ、そう、それは良かったネの、笑いで終わる。

「永い言い訳」を見た。散髪シーンでの動機、後のシーンはただ嫉妬のようだ。嫉妬は笑うと消えるが、2時間の持続も笑えない現実、それ以上に長くはもたない。

 衣笠幸夫という名前に関する、思いに夫婦は意見の違いをみる。夫婦でも本人と比べ、妻の意見は他人になる。他愛ないちょっとした食い違いを、シリアスに捕らえる。

 そして唐突に妻は死ぬ。名前原因で死ぬ訳ではないが成り行き上、都合があっての死です。そりゃヒドい思う人もあろうが、それが現実ではなく映画の中だから……話は笑いに向けて突き進む。

 それにしても暫くは笑えない場面が続く。暫くしばらくの我慢です。前半が終わると楽になる……明晰夢のようなシリアス度が軽滅され、馬鹿バカしい言い訳度が増してくる。この映画も時間を追うごとに冗談に近くなる。

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