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2017年7月20日 (木)

鰻丼とまむし

Una

 10年ぶりcoopでK子さんに会います。その間にK子さんはクルマを売り、シルバーカーに代えたという。障害は重度化して見える。

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 ご主人を亡くされ需要が減り、維持費だけが嵩む。それでクルマは処分するが、それでか年齢か、体力も減退という。

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 クルマにすべきか、シルバーカーにすべきか? 一概には言えない。結果として減ったのは仕方がないが、体力を減らさないようにすべきではあろう。

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 K子さんの今日の目当てはウナギの半額処分という。coopの半額処分は開店朝9:30から始まるが、まだ日が若い13日では「かば焼き」の半額は無理でしょう。

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 今、夏には穴子はむろん、サンマや金目タイを、かば焼きで売ります。昔に林芙美子は「めし」を朝日新聞に連載した。昭和30年、1955年ころ鰻丼は100円と書かれる。55年から現在、一般物価はほぼ10倍と化したが、いま千円で鰻丼は食べられない。

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 倦怠期にある夫婦に、夫の姪が家出して転がり込んで来る。夫は姪を大阪見物に連れて行くのだが、これに妻は同行しない。なぜか? 費用を心配しての行動だが、それで夫と姪の間が妖しくなる。

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めしは新聞に100回弱、書かかれ林の遺作となる。しかし原節子主演で映画化され、書かれなかった部分を脚本で田中澄江が補う。この映画はさらに川端康成の監修も物ものしいが……

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 大阪では鰻丼をマムシという。ご飯をあさく敷き、上に鰻を置いてご飯を置いて、その上に本当に鰻を置く。贅沢に鰻をまむしたことからマムシと言われた。

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 その後、マムシは蛇の蝮と関連づけ、強壮剤のようにマムシドリンクと関連づけられた。つまり未亡人とマムシの話はわいせつな意味を帯びる。

――ウナギは……

 私が後の言葉を濁すと、店内魚部の店員が振り返る。私はあわてて目礼する。むろんK子さんにも私にも、そういう意味はない。やれやれ……

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