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2017年5月 7日 (日)

リッピング

Akutoku

 DVDコピーには疑問を感じます。新しい規則では、DVDコピーガード解除自体が違法という。ただし今の所この違法には罰則がない。.

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 コピーを製品化して売るのは前から違法だったが、個人の所有は当然と合法だった。それが日本国内では違法になった。つまり国外では今まで通り……法の意図するところが、よく分からない。.

 

 DVD以前のビデオからコピー文化はあった。そもそもカメラやTVは観るはしから消えて行く。ビデオやDVDといった媒体がなければ何も残らない。映画の記憶も消えて残らない。残すには記録が必要となる。.

 

 映画評論の荻昌弘さんも洋画劇場の類をビデオにしてコレクションした。そのビデオの背表紙を作るために、ワープロまで買い込んだと告白した。それからは評論もワープロで書かれたとは思うが…….

 

 好きな映画を忍ぶよすがに、自筆のタイトルは汚いと感じた。悪筆の私も、そこは随分と笑った記憶がある。テープ記録は何十年もは残らないといわれた。.

 

 一般論にはならないが、NHKもテープを使いまわした。古い番組はテープとして記録に残っていない。早い段階で番組録画した人が、テープを寄贈したという。NHKだったか国会図書館が、これをありがたく受けた.

 

 DVDの記録も同じく怪しいと言われたが、私個人のデータによるとDVDも10年経って消えたのもある。おおむね残っているが、法はこれをも、まかりならぬと言う。なぜなのか?.

 

 根拠は著作権による。作者や制作会社の利得を守るもので、映画館に行かずDVDレンタルで間に合わせられては困る。いやレンタルでもいいが、一回きりのレンタル100円弱で間に合わせられては困るという。.

 

 不景気だ。人はめっきり映画館に行かなくなり、DVDも一向にブルーレイに進化しない。TVの3K化だか、4K化そういう問題もある。万事売れが鈍いといった、そういう問題です。あと作品自体がつまらない面白くない。.

 ビデオと現実の乖離は必ずしも明白でなかったが、DVDと現実の乖離をはっきり見せてしまう。つまり夢と現実のすきまで遊ぶことが出来なくなった。文化が衰弱したので、ツケを観客の自由を取り上げる形で埋める……観客よりは会社の利益を優先するとの魂胆が見える。.

 

 シンゴジラで「自分の考えを持たず、多数派の尻馬に乗っていればいい」と結論が出された。「君の名は。」では「ハッピ―エンドに結び付かない恋愛よりは、ゲームに熱中したい」との、観客の結論が附された。.

 

 作者たちの主張とは必ずしも結びつかないが仕方のない事だった。この結論を取るのなら、再見の必要はない。もう一度、映画館に行く必要も、もう一際鮮明なブルーレイで見直す必要もない……そして、つまらないの結論を出す。.

 

 リッピング、コピー文化を取り締まれば、映画はいよいよ観客の記憶から薄れるだろう。つまり長い目で見た時、今回の処置は逆効果になる。そうは言っても、私も日本人なので法には従う。まあ罰則が出来たら所有のDVDは始末する。コレクションもこれ以上は増やすまい。

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