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2017年3月29日 (水)

車中泊から

Syatyu

 震災以後、クルマは宿泊の場として見直された。緊急時、何かあった時、臨時の泊場と意識されると、平常には更なる注目された。震災と関係なく安上がりな娯楽と意識される。

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 2方向があった。いざという時、近くの公園や林でのキャンプを実行するには……一度はキャンプ場に行ってみなければ実用にならない。スムースに火が起こせ、飯が炊けないと話にならない。そういった意識がある。

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 もう一つの方向は道の駅などに車中泊する。宿を取らなければ物見遊山も安く上がり、もっと気楽も出来る。狭い軽車であっても最新の道具を使えば、それなりの事は出来る。百均の店頭で、ふと気がついた人がいた。

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 マキを数本拾えば湯が沸かせる。そんなストーブが作れる事を、ご存じだろうか。ロケットストーブとかエコストーブと言われる。買うのでなく手作りで作るストーブが話題になっている。エコで効率がいいとされる形式で、ガスを使うのとでは良い対照になる。

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 カセットのガスコンロは2600円からある。これ一台でコーヒーはむろん麺類もカレーパックも温まる。何なら米から飯を炊いてもいい。ただし車中泊でスーパー、コンビニに寄って半額処分を狙う方に人気がある。

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 車中泊とは、夕暮れに夕日を見ながら酒を飲む。後は読書とかゆったりする。ノートパソコンを持って行って映画を観るのが一般ですね。寝袋から計算すると何なのだが、一回あたりの費用が千円しない場合もありうる。つまり旅館施設を使った時の費用は十分の一か?

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 この2つの方向の間にキャンピングカーがあり、軽車の改造がある。そこまでいうと大袈裟かもしれないが、別荘を買うような意味付けでクルマが選ばれる。努力で別荘が買える時代は終わった。生きる意味を謳歌するに、それほど高価な沢山の物もいらない。

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 私も昔、少しだけやったことがある。屋根の空く車に乗っていて、望遠鏡を積んで星を見に行く気だった。中古の望遠鏡が五千円からあった。望遠鏡を買う前に裸眼でも見える、ほうき星を観に行く計画を立てた。

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 男の友人に話すと、どういう訳か女性の友人から「連れて行け」と電話がかかった。下見もしてないが多分トイレに困ると思った。

「バケツとナイロン袋でもいいのかい」聞いたら話はオジャンになった。

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 こういう事は女性に出来ない訳ではないが、それなりのリスクがある。男でも人によっては向かない。その夜、田んぼの脇の小道でクルマの天井を広げて、ひとり私はほうき星を探したが、見つからない。つまり体験不足だった。

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 この話にはオチがついた。部屋に帰って窓を開けた時、視界ギリギリに奇妙な星が見えた。まさか! 気になって磁石で方向を探ると、それが問題のほうき星らしい。カメラを窓枠に押し付けながらタイマーでシャッターを切った。

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 電話をかけてきた女性とは違う女性に、私は取った写真を見せた。いや見せる気はなく見られてしまった。

「ああっ」際どい声がもれた。

「構図が悪いんですよねえ。何だか分かりますか?」そう聞いた。

「分かりますよ、撮ったんだあ」彼女は暫し写真に見とれた。

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 それなり私は中古望遠鏡を買わなかった。知らない道にクルマまで止め、泊まるのはバカバカしい気もした。焼きたてパンとパック牛乳なら、別に温めなくとも食べられる。コーヒーだって自販機がある。股関節に悪いというので酒は飲まない。

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