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2017年2月13日 (月)

さざなみ 映画

Sazanami

 68才だが夫婦体験はなく、私にその機微は分からない。映画に一番近い話はハーンの「雪女」です。ゆきは短いような長いような夫婦生活のあと、昔の約束の不履行を言い出します。
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 愛についての真実もあるような……約束に時効はないのか? はなはだ怪しい気がします。ただねえ、シャーロット・ランプリングという女優さんは私生活では、あって……
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 高齢と言えども稀代の美女。まあ、こんな人を奥さんにすると祟りくらいあるかも知れません。ただし「さざなみ」の中では人がいいのは女性で、強かなのは男いう事になりますが。
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 一般論では逆、女性が強か、男はいいように扱われ……だって雪女もそうでしょ、ゆきは夫の違約を咎め家を出て行く。
「子供のめんどうをよく見なさい。いい加減にしたら今度こそ承知しないよ」てなもんです。
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 雪女の出て行く先には別な男が待ってます。相手はきっと雪男でしょう……ギャグです。まだオチにはしません。
 2人や3人の男を器用に操って、利用したり貢がせたり……聞いた話ではランプリングさんも、そういう風だったとか。不確かなので詳細は書きませんが……それで映画の中では逆を演じます。
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 何気なく家に帰って来ると、夫は郵便書面を読んでいる。45年ぶりに氷河の中から遺体が出たそうな。
「言わなかったかな。君と付き合う前に恋人がいたんだ」
夫は小出しに詳しい話をします。
「籍はともかく指輪も交換し、山に登った時には夫婦と登録した……いや大昔のことさ。そんな習慣だったんだよ」

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 そういう夫の心は読めません。遺体へ立ち合いを要請する書面です。80を超えた、この歳でこの足では山の現場へなんて、そう言うかと思いきや、
「考えている」という面持ちです。
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 神の前で誓う愛は裏切ってはならない。それは西洋のことで日本の神は、やおよろず、むろん唯一絶対ではない。今日が終われば明日は明日、違う見知らぬ風も吹く。今の自分は今だけ、先のことは分からない、そういうもんでしょ?
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 この女優は70才が10才どころか、距離によってはもっと若くさえ見える。いえ若いのがいいなら本当に若い女優はいくらも居ます。そうではなくて70才の色気があるからいい。ルックス、容姿はなんとなく倍賞千恵子さんに似ている。
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「お葬式」に出て来る夫婦は、奥村公延さんと菅井きんさんでした。奥村さんは「女子大生と浮気をしたい」と、冗談とも本気ともつかぬ話しをする。
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 菅井さんは「あんたのような爺さんと浮気をしてくれる女子大生がいるもんかね?」と受ける。「だから探すのさ」奥村さんは本気を見せ、その後すぐ亡くなる……奥村さんは性を求めるのでは実はない。
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 話が面白いのは監督の伊丹さんは、女子大生を口説きそこねて亡くなったと聞くからです。この映画「お葬式」はyoutubeに出ています。確認されて下さい……私が何を言いたいか。つれあいへの嫉妬も含め、人の思いは他愛ない夢に過ぎない。
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 今さらこの人生に別の可能性なんてありません。この夫にあると思います? ああランプリングさん、彼女になら有るかも知れません。いえ美貌でなくとも大抵の女性にはある。だが男にはない。
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 まざまざとこの夫の裸体を見たでしょ? 私だって似たようなもの、亡くなる前の伊丹監督だってそうだと思います。女性はそれを知らない。ひょっとしてひょっとしないか。今夜は寒いから熊本にも、ランプリングさんによく似た雪女が出るかも知れません。

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