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2017年1月11日 (水)

登山ばなし

Ebe

 ビギナーとベテランの違いはあるか、分ける線はどこか? 高齢登山も勿論かかわります。登山にいうクライマーズ・ハイはサスペンス小説の題にもなりました。
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 ランナーズ・ハイ、スイマーズ・ハイときてのクライマーズ・ハイのハイは他のハイと同じものか……ここに決定証拠はない。小説の中では悠木記者が「クライマーズ・ハイは本当にあるのか」と末次に聞きます。
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 あると答える。末次は登山によって障害を負い、登山をリタイヤしたベテランです。ベテランあるいはプロと言う言い方で、その道の判断力を誇る人は存在するものです。
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 ベテランは危うい状況に判断を下せるが、ビギナーあるいはアマでは判断できない。私が今書いたいこの一文、ワンセンテンスを、ほとんどの人は疑いなく賛成される。そうだろうト思われます。
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 ビギナーは山頂を目前に興奮し、吹雪く現状に続行の決意をする。よくある状況です。それを止め下山の判断をするベテラン……やはりベテランは偉い……何事もベテランのいう事が正しい。
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 思いがちです。これが違うのではないか? エベレストという映画を観ます。世界最高峰エベレストに登ろうとする人には、さすがにビギナーはいない。登山料金もかさみ、ひと財産と言われる。
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 これに具体的な数値は示されないが、山になぜ登ろうとするか。古典的な命題も論議になります。これにも変わった答えが出る。エベレストに登れば一生自慢になるトいうのです。
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 エベレストに登って帰ってくれば何も残らない。支払いのクレジットが残る……いや、その事実は見えない宝石とも、名刺にも書けない肩書とも、そして何より死ぬまでの自信になる。
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 いえ私はエベレストにも富士にも登りませんが、ここの気持ちは少し分かります。水泳で今2000弱、去年は3000泳ぎました。スピード遅いのでスポーツじゃない、リハビリです。
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 そう申し上げるが驚かれます。「何というにしろケタが違う」いえ私は毎回100m増やしただけで、特別な訓練と思っていない。体付きも普通と違うのでそういう話になりがち。
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 脱線しました。つまりエベレストは地位と名誉を誇示する、その代わりの履歴書になる。となると、つまんないコトするよりエベレストを目指した方がいい訳です。賢い判断でしょ……少なくとも映画の中では。
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 その賢い人たちが何をするか? それが映画の見所になる。登山家たちはベテランですが、自前では行けない。みんなで案内人を雇う。いえ逆で、案内人が登山家を集め案内する。
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 早い話、観光ツアーでして99%の安全で請け負う。じゃあ後の1%のリスクはどうするか? たとえば前年に目の手術をしたのを言わなかった。そういう人いるんです。途中で目の具合が……
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 別な人で「俺もいい歳だ。登山も最後になるだろう」そういう人もいるんです。そうすると案内人のいうことは聞かない。金を払っているのは自分との考えがあるんです。
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 そうすると、ビギナーとベテランの違いはあるか、分ける線はどこか? 怪しくなってきます。むしろ訳知りなだけに始末に悪い。「もう10mだろ。登らせてくれ」
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 クライマーズ・ハイというのは高揚感というか興奮で判断ができなくなる事をいう。俺はベテランだから、本人だけが冷静のつもり、誰が見ても冷静でない。
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 興奮は脳内に生じるエンドルフィンの働きであって、経験の数や、修養を積んだ積まないの違いではない。医学というか科学というか分かっている。ベテランだからこそ陥る穴もありうる事になります。

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