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2016年10月22日 (土)

痛む時

Roki

 痛みは辛い。その完全克服は、多分だが出来ない。せいぜいがゴマカす位のことです。まず痛いという意識は言葉に騙される。呪文をとなえると、それだけで消えかける。
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 呪文は、じゅげむ寿限無でも南無阿弥陀仏でもアダブラカブダラでも大差はない。だが消えかけた痛みは、それ以上に小さくなる事はない。だから痛みは厄介なのです。
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 どんな痛みの根にも生理があり、生理は意識されない。心臓の動き呼吸の数、しばし忘れられはするが消えない。例えると痛みは借金の苦悩と同じで、ついた利子と元金を返さないと完全には消えない。
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 やまい、病や高齢というものも、しばし忘れてひと息をつく。だが根本的にはそれだけ。死ぬまで返せない借金を作ったとして……イカン、書いているのは借金でなく痛みについてです。
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 朝、いちばん痛みます。起きて目覚めるまでの短いんだか長いんだか分からない、あの時間には呪文が効かない。意識も半透明に定まりませんから、そもそも呪文の唱えようがない。
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 指の痛みはひらと手首に広がり、肩から首から痛み出す。それがどういう訳か左側に限られ、意味不明で死ぬまで消えないト思う。それが書くように無意識の、半分は夢の世界です。
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 死ぬも死なないも言葉、実際はここで書くほど深刻ではありません。書かなければネタにならない、人にも伝わりません。痛みは再発ではないか? 医者に聞けばそうではないトいい、とりあえず安心する。
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 医師の処方は痛み止めを飲めという。鎮痛剤はロキソニンに限る。ロキソプロフィンはそのジェネリックです。私が飲んだ限りでは、差はないが、副作用は軽くない薬です。つまり正薬から入り、ジェネリックに移った方が無難。
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 ロキソの副作用のひとつに、尿が遠くなる作用があります。高齢者は重宝されるト思う。私の朝方の悪夢は、寿限無の呪文と、寝る前に飲むロキソで退散します。これは借金取りが帰ったという安心であって、借金が消えて無くなった訳ではない。
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●寿限無(じゅげむ)は言葉遊びとして知られる、落語の前座噺である

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