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2016年2月 1日 (月)

デザイナーベイビー ドラマ

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 デザイナーベイビーはクローンとは違う。クローンベイビーより実現可能な、すでに一部行われている医療技術をデザイナーベイビーという。

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 ドラマ「わたしを離さないで」はどうやらクローンを話のタネにしたらしいが、「デザイナーベイビー」は岡井崇(医師)の原作。NHKドラマ10で黒木メイサの初刑事役ということで話題になった。(ただ原作にはない役)

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 サスペンスの面白さ、病院と患者、警察の上層部と警官の一人ひとり、思いと行動の食い違いを焙りだすという意味では1話が圧倒的な迫力で、完成度も高かった。以降、話はモッタリする。

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 だが問題意識は2話以後にあった。ほとんどの登場人物が中年から老年に入っていて、自分の人生をどう結論づけるか。のっぴきならない決済を要求される。好いた惚れた止まりの「わたしを離さないで」とは格が違った。

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 母が、いや男も自分の子供に寄せる思いはキリがない。背が高くて美しい。性格も良く頭もよく、ガンや悪い遺伝子も持たない……そんな赤ちゃんが欲しい。それは幻想、有り得ない事ではないか? 現実にない人間を作りたい。今、医療は幻想に向って出産医療を進行させている。

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 長所ばかりの短所のない子であれば、本人はもとより親も幸福ではないか? 親バカちゃんりん。そういう事もないのだが、私が言っても説得力がない……いや誰が言っても説得力がないので困る。

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 ガン遺伝子は不幸の元にしかならないのか、ならないのではないか? 一点だけクリアーにしても、まだ問題は残る。観念でいえば神の領域に踏み込んだ者は、後々までも神の答えを要求される。

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 例えばお兄ちゃんを助けるために作られた弟君は、自分のためには、もう生きられないのか。人権は兄にも弟にも平等ではないのか? また例えば、そんな金の掛かる医学を支えるのは金持ち自身か、それとも貧乏人も巻き込むか? 両者にとって平等とは何か。

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 こういった論議は、英国等では政治の場で行われた。そして許される事と許されない事が決議された。議決された事しか英国等では行われていない。だが国外で、禁止されてない国で研究は進んでいる。日本国内で試験管ベビーは作れないが、米国に行けば可能……それと同じ様相になる。

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 事実上、医学の進歩というか、科学の発展は止められない。身障者は不幸だろうか。幸福にはなれないのか? すでに健常者たちは不幸と判断し、そのような方向で医学を進めようとする。つまり遺伝的な身体障害は出産医療で、すでに排除できるのだが、日本では何の論議もないまま……進行していく。

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