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2014年11月24日 (月)

健サン、死す

Taka

 名優、高倉健が亡くなる。健さんを忍んでyoutubeで遺作となった「あなたへ」を観ます。富山刑務所から長崎、平戸へ向うロードムービーです。

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  なつかしい「網走番外地」や「幸せの黄色いハンカチ」へオマージュを込めた映画でした。主人公英二の、田中裕子さん扮する妻が亡くなります。この「英二」の名は番外地の役名でもある。

 

 そして遺産管財人から奇妙な遺言を受け取る。簡略にいうと「骨を故郷の海に散骨して欲しい」という事ですが、法的には制限される行為です。一般に、こっそりとは行われている。

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 実際はともかく映画の中でだけ許される事にしたか、どう処理されたのか観ていても判りません。ロードムービーですので、この部分のほか、サブストーリーが幾つかあって、そこも判り難い部分がある。

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 大事な人を思いやって下さい。そこに映画の主題があるので、判り難い所は気にしないで……「幸せの黄色いハンカチ」はシンプルで良かったいう訳ではないが、ちょっとこの辺は言い難い。

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 映画としての重量は主人公英二にあり、次いで佐藤皓一さんや大滝秀治さんにあるべきと思われる。ところが映画の印象はビートたけしさんや草薙剛さんに行ってしまう。

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 理由は書いたように、単純な書き込みは判り易く、屈託のある人物、説明の書き込みを不得手とするからト思われる。仏映画では、こうならない。ただ観客には仏映画は嫌われ、単純な米映画が嗜好される。

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 健さんの映画は何が印象に残っているか、私が聞いたアンケートでは、ベスト3を東映時代のものが占めた。 その次に「ブラックレイン」や、これまた「新幹線大爆破」の東映作で「ハンカチ」を別としても「君よ憤怒の河を渡れ」「野生の証明」とアクション娯楽作が並ぶ。

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 日本を代表する俳優の印象に残る映画はこれであって「あなたへ」は含まれない。残念だがこれも書いたように理由も、そう納得出来る。日本の映画作りは今だ幼く、観客も成熟しないのではないか? 健さん、これで満足か? 満足じゃないよのう……私が一番、成熟しないのか。

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●youtubeには「君よ」「遥かなる山の」TVドラマ「チロルの挽歌」などの収録がある。

●あなたへ http://www.youtube.com/watch?v=cRV-ZhROGUw

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