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2014年5月24日 (土)

協奏曲の出番

Contye

映画「野獣死すべし」で主人公が頬を擦り付けんばかり、高級スピーカに聞き入るシーンがあります。トラウマの癒しは、病院の診断や医師の処方箋ではなく、その金額によって行なう……トこの時期は信じていた節もあります。主人公は音楽療法を試みている。

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私のクラシックの好みは、ベートーベンからシューベルト、やがてモーツァルトと移行しました。映画ではタイトルの後、主人公が最初に聞くのはシェスタコービッチ第5交響曲の冒頭、バーンスタイン盤ですが、すぐモーツァルトに移ります。

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シェスタコ曲とはベトちゃんより、男性性を強調したと思われます。しかしトラウマの癒し方はモーツァルトに向う。「短くも美しく燃え」でも有名なピアノ協奏曲21番の2楽章。また映画の場面変わってショパン、ピアノ協奏曲1番。

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このコンサートシーンで主人公は見知らぬ女性に見初められる。シンフォニーからコンチェルトへの流れ、独奏楽器とオーケストラの対話から協調への方向は、映画も音楽から恋愛療法に流れるかに見える。しかし主人公は副主人公を連れて来る。

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「女に心を写すのは間抜け」とのセリフから、副主人公は自分の女を殺してまう。銀行強盗の犯行現場で主人公はコンサートで知り合った、あの女性も射殺します。そうすると音楽療法も恋愛療法もありません。心を癒すのは金だあ、犯罪だあ。

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物語はそういう流れになります。そうなると映画も英雄性というより、狂気にのめり込んでいく。ひところのコンサートがオープニングに序曲を使い、ベトちゃんのエグモントとかレオノーレです。これにピアノコンチェルトを続け、ラストは交響曲で締める……そういう選曲をしました。

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原作本では曲の指定はあるのか? なさそうと大藪本は読んでない私です。私の中でショパンやモーツァルトで始まった、女性化というかフランス化の傾向はサティ、ドビュッシーへと移っていきます。時折、バッハにかえる事はあってもワグナーには向いません。

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そのうちモーツァルト療法などと時代は流れ、音楽療法も一般的になっていく。しかしモーツアルトだけが特別に聴くという事もない。先の第5交響曲で書くように、全く同じ曲でも解釈が違い、イメージが大きく異なるケースもあります。

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個々の曲を組み合わせ、心をある状態から違う状態に導く。毎回そうなれるのなら音楽療法と言えるでしょう。私だけの方法、曲順はあっても、それが誰にでも効くものではない……ちょっと書いたように、コンサートで取り上げられた曲順がひとつ、参考にはなりますね。

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●映画「野獣死すべし」http://www.gooddrama.net/japanese-movie/the-beast-to-die-movie




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