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2014年1月 7日 (火)

ミッドナイト・イン・パリ 映画

Mid知らない町を散歩するのは楽しい。街角の向うにどんなビルがあるか、そこに何を売っている店か判らないからだ。どんな人に会えるかを期待してみるのも楽しい。それと同じ仕掛けを、同じくパリを舞台にした邦画で「新しい靴を買わなくちゃ」も観ました。

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靴の感想はここに書いていない。恋愛映画ばかり見ていると心は狭くなる。損得や恋愛以上の、何の中身もない映画はギスギスして貧しい。たとえば金儲けにしか興味のない男や、ハンサムばかりさがす、もの欲しい女性を連想してもらえば、その映画の感じが判るだろう。

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ミッドナイト・イン・パリを「夜のパリ」と訳してみて、タイトル自体が、すでにモノ欲しいと気がつく。ウッディ・アレンの映画は、そういう意味ではつまらない。登場人物がみんな、そんな下心だけを持ち歩き、さらには持て余す。つまらないというより心が淋しいというべきか。

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これは簡単にいうと夜店です。そういう風に思えます。夜店で買って来たものは大抵つまらない。つまらないと思うならDVDも借りなければいいが、音楽にそそられました。ステファン・レンベルのギターは、ジャンゴ・ラインハルトのようです。短い間、ちょっと聞くと特にそう。

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ここの主人公はアレンその人をモデルにします。シナリオではなく小説を書きたがってます。いえ、すでに書いて誰かに評価されたい。私もそうだった頃があるので、一際よく判るが、古いプジョーに乗って知らないカフェに行くと、ヘミングウェイやフィッツジェラルドが「やあ」なんてネ。

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マシンもなくタイムトリップ……それはモノ欲しいいうのと少し違う。シナリオライターよりは小説家の方がいい。結局はありがちな自己顕示と、まあそういう意味でのモノ欲しいには違いがないが、あこがれる世界は美しく、今のカミさんより美しい女もチラつきます。大昔の夜のパリともなるとネ。

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今の時代には行き詰まり、自分に生き詰まっている認識はなく、昔は良かったなんて思う。著名なのは誰と言いませんが……根拠もなく時代劇みたいな事をいう。今を結果において物事を評価するんだから、確かなようでいて昔は、到底、判らなかった。

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その昔「カイロの紫のバラ」という同監督の映画があって、それでは主人公は不都合な自分の現実を忘れ、モノクロ映画に熱中するそんなシーンで終わります。この「パリ」も映画の造りは同じで、教訓というか論旨も似た内容になります。

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まずは映画館を出て、自分の今に、判断が待たれます。 . 知らない町を散歩すると楽しい。それには理由がある。今、自分の判断を保留し下そうとしない。下す必要もないと考える。原稿を抱えもち、知らない町を歩くだなんて、まあカッコ悪い、みっともない。

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性懲りもなく頼りになる女性を求める、なんてネ。アカデミー脚本賞なんて上げるから癖になる。アレンさんはまたダメ監督にもどったそうです……昔、文学青年であった人にもなかった人にも、この映画はホロ苦く終ります。

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●ミッドナイト・イン・パリ予告 http://www.youtube.com/watch?v=_cgX7pnR-xM

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