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2013年6月28日 (金)

浦沢直樹さん

Plwto浦沢直樹さんの「PLWTO」を読みます。1~2巻は、前に買って少し読んだが深い関心が持てず、それぎりのマンガです。鉄腕アトムが、手塚作品が原作ト聞いた。アトムが主人公ではなく、アトムで脇だった刑事ロボットが主人公。

 

つまりアトムへのオマージュ……小説への物はあります。マンガが小説へのオマージュはある。たとえば大島弓子さんの「綿の国星」は漱石の「我輩」へのオマージュ。和歌でいう本歌取りに当たり、盗作とは言わない。

 

芥川龍之介が「鼻」でデビューします。鼻も古典へのオマージュ。知らないで漱石は激賞したらしいが、ネタに詰まると芥川作品は停滞を始める。それはいいとして、PLWTOで最初に問題になるのは、ロボット殺しということ。

 

芥川の場合、死を前に回想を試みます。つまり主体的には生きられない。目的を持って生きるのが苦手で、それまでを回想するので手一杯。原作を下書きとして使うことで、いわば先読みをする。

 

ロボットも主体的には生きられない。主人や社会からの使命によってのみ動ける。つまり浦沢さんにも似た悩みがある……のではないか? ここまでは勘で判るんですが、マンガでそういうテーマを解決できた試しはない。

 

人を殺せば人殺しだがロボットを壊せば、ロボット殺しではないか? そういうテーマです……面白いですねえ。ロボットはパーツで組み替えることが出来ます。実際はともかく、本作ではロボットにも限界があって、疲労する事になっています。

 

私は身障者です。医師の診断間違いから治療が遅れ、完全回復しない。そういう結果を抱えます……それは一部が壊れた人間とも読めます。障害という現実と何やら似ている。一脈通じるものがある……ように思う。

 

……で、この古本を読みかけた端から紙が落ちる。本には先の読者があり、しおり代わりに挟み込む。浦沢直樹原作アニメ「MONSTER」の宣伝ハガキです。先の読者は浦沢さんにご執心だったらしい。

 

「PLWTO」は面白いがマンガを読むのは高くついてイケナイ。これは8巻本でまだ630円が必要、何だか知らないが、MONSTERでもいいかあ。アニメ化されたのなら例によって、youtubeあたりにある可能性が……ネットを当たるトあります。

 

MONSTERは、PLWTOの前作で殺人の問題も含まれるだろう……いい加減! 観てみよう。で、ちょっと観ると狙いはたがわず、病院が舞台で医師が主人公です。全部見ると長いけど、テーマとして私に合ってるかも知れません。

 ●MONSTER アニメ本編 http://www.youtube.com/watch?v=LSltdQp7FPA

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