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2013年5月31日 (金)

安部公房さん

 

Kobo週刊新潮に安部公房さんの娘、ねりさんの記事が出ています。公房ファンはコーボリアンと言われました。今でいう村上さんのハルキストというところでしょう。安部さんも当時、三島さんと並んでノーベル文学賞候補と言われました。

 

村上、三島さんがノーベル賞候補いうのと、安部さんは意味が違った……いやそう思ったのですが、この誌面で読むと変わらなかったのか? 勝手に私が思っただけで、すべては幻想に過ぎなかったのか?

 

北杜夫、遠藤周作さんも医学部系列、そういう作家としての意味は同じです。医学部出身の作家には違う期待がかかっていました。簡単にいうと科学で裏づけした小説というか、実験小説、ドキュメンタリの持ち込みが期待されました。

 

ねりさんの話だから実像に近い。文章を書くのにも努力は否定して早くからワープロを導入とされた……だが、この前にワープロでの直しはやってたみたい。「方舟さくら丸」から、導入時期は意外なことに私と大差ない。

 

やり方もいろいろ書き散らし、気に入った物が短編になり、それに書足し中篇になる。中篇をプロローグに長編が出来る。最初から長編の構想して、眼目部から周辺に向けて書き足していく……のとは違う。

 

どちらにしても無駄な書損じが山と出る。三島さんの豊饒の海は1巻を2巻が補い、2巻を3巻がまた補う。そういう意味で、むしろワープロ的な作りになります……聞く所によるとパソコンゲームの製作はこれに近いらしい。

 

記事によると安部さんはゴルフが嫌いだったらしい。窓かベランダのような所から、双眼鏡で観察するのを日常とした……つまり嫌いとは言うが、それは好きの裏返しで、関心方向を合理的にコントロールした訳ではない。

 

ねりさんは人間が好きだったんだろうトいう。余計なことだが筋トレルームでは目前、同好の人々のやり方を見せつけられる。5年前は最初の頃は同性だけだったが、最近は異性のそれが多くなった。双眼鏡も何もいらない。

 

時々、話かけたり話しかけられたりする。女性同士は話が好きです。私は話はあまり好きではない。話込むとリハビリ時間は際限もなく伸びる。何も出来なくなっていく。現在、それでなくとも1回あたり3~4時間を費やします。

 

話が脱線したが、関心の対象に沿って見たい物を見る……トいう事でもなかったらしい。ベランダから見えるゴルフ場に関心がいって、それで双眼鏡を買われたのだろう。公房さんは意外と受身で、その逆ではなかった。

 

つまり公房先生、他と根本的に違う作家ではなかった。今や走り込みをやってパソコンに向う、体力勝負という作家も珍しくない。科学的とか事実のウラを取る執筆とか、そういう感じはなかったらしい。まあ時代の限界もあるのか?

 

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