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2013年1月23日 (水)

マイルス・デビス

マイルス・デビスは映画「死刑台のエレベーター」の前から知られていた。ただそれはジャズが好きな人たちに限られていて、そもそもジャズをどのように聞けばいいのか? 一般には知られていなかった。

 

ルイ・マル監督の映画の中でモーリス・ロネが不安を抱えて動き回る。好きになった女性には夫があって、その男を殺さなければ女性は自分の物にならない。女性と共謀して夫を殺してしまう。犯罪計画は不安を伴ない、いや恐怖に近い。

 

病院に入院しても病気は治ると限らない。今、生きている事は明日を保障する事ではない……現代には、そういう面があるトいう映画です。男女の行動は予定、打ち合わせと食い違っていく。ほんの小さな行動のズレは犯罪の発覚、死刑につながる。

 

11才で死を実感を持って感じた私は、緊張の意味が判った。演奏者マイルス個人も不安な体験があったという。不安が恐怖となって凍りつく。ズバリそういう表現をした音楽はマイルスの他になかった。

 

クラシックはのんびりし過ぎ、ロックは嘘っぽく、歌謡曲は空々しく演歌では話にならない。「死刑台」を見た後でマイルスのトランペットってそういう意味だったのか、判りました。自分が犯罪者になる……あるいはされる。可能性を知りました。

 

当時、私はレギュラーで見ている悪夢があって、病院から通知が来る。病院に行くと強制入院させられるという内容です。入試に合格した人は、落ちる夢を見るそうですが、似ています。そして強制手術は失敗に終り……そこで目が覚める。

 

それから、カーステレオでジャズを聞くのが流行ります。クルマの中で何を聞こうといいではないか……確かにそうですが、悪夢を見たこともなく自分の死は考えられない。それが私からは信じられません。

 

ユーミンが荒井由美時代に「ひこうき雲」という死者への共感を題材に詞を書きます。だが歌は書いたような意味ではない。アルジェリア事件の報道を聞いていると……私はどうも、そういう事を考えてしまう。

 

私らの世代は大抵、ギターを弾いて歌を歌う。フォーク世代ですが無論、歌謡曲の方が好きな人もいます。のんびりした演歌が好きというと、不条理とか一寸先の闇が、実感では判らない。侵入者に問答無用で撃たれ、被害者になる。そういう現実です。

 悲しいが、そういう国はあります。世界は日本のように平和ではない。銃を持った人が憎しみを抱えて対立する。大きな声を上げて目を覚ます。そういう恐怖もある……最近、私は悪夢を見なくなりました。しかしニュースを聞いた、今夜はどうか?

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