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2013年1月26日 (土)

白夜行 映画

Byakuya白夜行も前提として貧富の差をモチーフにします。事件の発端は1980年、日本はバブルの最中にあった。質屋がどういう所か、その店主が殺される象徴的な意味など、もう判らないだろう。いや日本はまたそういう時代にあるのか?

 

豊かさの象徴はクルマであり、当時、クルマの意味はスピードとスマートにありました……今は安全と燃費、節約性能です。豊かさに乗った者が勝者で、違えた者は敗者になる。人間の価値はそこで決ってしまう。

 

主人公、雪穂は間違いなく敗者になる所を、遠縁を辿り友人を操り、勝者の側へと割り込んでいく。汚れた牛乳ビンに汚水をくんで飲ませる……イジメの光景が出てます。主筋とは関係ないが、これも競争の反映です。

 

例の事件では、教師は毎日、主将の顔を数十発なぐったという。主将を変えなければ部の優勝が怪しい。主将にしてみれば意地でもやりたかった……か、どうかは知りません。やるやらないの競争だったのでしょう。

 

犯行動機は雪穂にあったTV版から、映画では虐待からの脱却と、意味合いを変えます。TV版では綾瀬はるかさん、映画版では堀北真希さんが演じる……なるほどね。清張さんは中年の犯行を書いたように、圭吾ミステリは青春の犯行を書く。

 

その「白夜行」がYoutubeで見られます。漢字の字幕が付いてるから香港あたりからアップしているらしい。もっと面白いのは韓国版の「白夜行」も出ていて、これも面白い。韓国では貧しさをどう思うかが見えてきます。

 

日本映画で豊かさは、貴族のイメージです。私の頃、クルマの代名詞はポルシェでした。もはやポルシェはやり過ぎでアウディにリアリティがあるのか? 大型車はスーパーや銀行の駐車場に入れるのも大変で、そういう意味ではどうなのか?

 

大型車は持ってるだけで遊べないクルマになっている。実際の幸福感はどこにあるか。TV版は恋愛に幸福感があったが、映画版ではセックスにも幸福感がない。貴族生活は具体的には書かれないが、これは薬でもやってる設定かな。

 

画像からは判らないが原作本コピーは「愛することが、罪だった。会えないことが、罰だった。」TV版を引っ張ったコピーで、分厚いけど文庫は一冊本……いつもは本を読まない人が買うと見られる。TVからの追体験が幸福か、どうか。

 

 

韓国版は冒頭シーン、強制なんだろうけど一種、幸福にも見える。結局、タバコが一番好きみたい。日本版では刑事は仕事中毒で、退官後も事件を追う。もし職場から要請があったら、この上ない幸福な訳です。そういう生きがいが見えます。

 

●漢字訳付き白夜行 http://www.youtube.com/watch?v=qoLa4RzBhSA

 ●韓国版白夜行 http://www.youtube.com/watch?v=ddj8EaRCn6o

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