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2012年7月23日 (月)

キャタピラー 映画

Kyata 両手両足を失う話は、たとえば映画の「ジョニーは戦場へ行った」江戸川乱歩の短編「芋虫」マンガでは山上たつひこ「光る風」あるいは「五体不満足」乙武洋匡さんご本人……と例が上がります。

 

まあ最後のご本人は、この手の映画を一気にぶっ飛ばす力がこもります。両手両足という身体障害は聞いただけで、健常者を不安の底に突き落とす力があるようです。

 

戦争で障害を負った設定で、前3編は、いわば反戦力を買われての作品化となります。この映画「キャタピラー」は再度、障害をダシに反戦か?……そういう訳で映画として工夫が足りない言うか。安易な気もしますが、まあいいでしょう。

 

両手両足の障害は拘禁反応を伴います。乙武さんのように車椅子でクルマに乗り込み、パソコンを操作すれば何でも出来ますので、拘禁病には当たりません。普通はそうは行きません。

 

今は安定剤を飲み、薬からの副作用で幻覚を伴う場合もあります。そうすると病室や刑務所の収監室も似たような感じになります。締め切った部屋に居れば、慣れて来て最後には大丈夫になるというか。

 

落ち着くのは落ち着きますが幻覚ではないものの、深刻さがないものの、ある種の可笑しさが残らないとは言えない。私たちは、その辺を病院ボケと言いました。この映画では時代が違うし、のんびりとも出来ない。

 

キャタピラーでは、主人公が生きた神様から、不都合な記憶からインポテンツに陥り、出来なくなるシーンがある。これが拘禁病なのか。それとも戦争での最後の体験によるか定かではない。因果関係をはっきりさせず、だから戦争は怖いと見せます。

 

つまり医学考証はないのでは? 適当に書いた台本で適当に作った映画に見えます。戦争中の設定なのにクマさん篠原勝之さんが出てますが、太り過ぎ。戦争中にあんなに太った人はいません。この辺に裏づけがない。

 

それを言うと、寺島しのぶさんの太り具合も微妙にはNGです。これを言ったら役者全員ダメなので、映画にならなくなります。家庭内暴力の夫が、妻に主導権を取られて……そういう話もズルズルと出てくる。

 

それもまあ、別な話といえば別な話です。若松孝二監督、これねえホンがきっちり詰まってないです。昔は話の裏を取らなくてもよかったけれど、今は取れる裏は取る。必須事項になります。まあ安い予算で作ってるから割引して見ますがネエ。

 

あまりリアリティを求めてはとも思うのですが、どちらにしろ細部が埋まりません。映画のように元気な女性、大人しい身障男性のカップルも現実でも見てるのですが、見た限りでは奥さん、外弁慶のうちナメクジでしたねえ……そこはこんなもんです。

 

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