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2012年6月

2012年6月29日 (金)

握手権

Akusyu 政治いや、これは社会状況なのか。見てすぐ「こりゃダメだ」と思う。復興庁が被災地で予算執行できなかった。約4割の予算を来年に繰り越している。前の赤十字寄付金と同じように、私には見える。違っているだろうか?

 

 

 

日本では縦社会が機能しなくなっている。来年も同じでしょ。投げやりにいうとそうなる。泥棒に逢って警察に届けたら、間違いなく捕まらなくなる。消費税を上げる前にしなければならない事がある。それは正しい。

 

 

 

税金を上げなければ、この国はどうにもならない。これも正しい……どちらも正しいが今更、言うか? 言うヤツが怪しい。どちらも怪しい論理です。警察が、被害者の言葉より容疑者の言を先に取り上げるようになったら、事件は解決しません。

 

 

 

小沢さんが党を出ようが行くまいが増税は決まっている。庶民の税金を召上げて、新しくクルマを買うような人の補助金にするんでしょ? 理屈から言っても景気回復なんぞにならない。政党も政治家も、そういう政策から脱却できない。

 

 

 

橋下さんと維新の会なら脱却します? 基本的に同じに見える。それで縦社会が機能しないト私、申し上げてます。何かあるとすれば……横の関係でしょうね。いくぶん小さなニュースですが、AKB握手券事件はちょっと良かった。

 

 

 

タレントとの握手を有料化して売る方も売る方なら、買う方も買う方……そう言ってはミもフタもない。騙されたと知った女子高生は友人に相談したそうです。手がかりはメルアドとネットのブログに公開した写真……これだけで警察なら構ってくれるか?

 

 

 

友人は「この人知ってる」と、AKB握手会でみかけた少年を思い浮かべます。それで女子高生は捜査するんですね。誰のファンか? メルアド、写真、握手会に出てくる少年の服装を聞き出し、会場で確保。握手会スタッフに引き渡します。

 

 

 

お見事です。警察がダメとか少年が幼稚とか、そういう方向にいかないで今は少女たちを誉めましょう。その記憶力、その捜査力、作戦を練って確保にまで至った力、やれば出来るんです。でも最初に相談した人は、どこまで手伝ってくれたのか。

 

 

 

まあ、いいか。かって私たちはそういう力を持っていた。いや今も横の力として持っている。振るう事が出来ないだけ……そういう風に考えてみませんか。どうにかしたい事、ありませんか。どうにかしようト思いませんか。

 

 

 

AKBとの握手会はもういいけど。ファンとファンが握手したら、また面白いことが始まるぞト。そう思うのは私だけ……でも単身捜査は止めて下さい。危ないですから。

 

 

 

●時事通信社 復興庁は29日、2011年度予算の復興関連事業費14兆9243億円のうち、約4割に当たる5兆8728億円が年度内に執行されていなかったと……。

 

●山口県環境政策課【車両】 対象者:個人 補助金額:融資金額500万円以内

 

●日経 AKB握手券、販売装い詐欺 容疑の16歳少年逮捕 2012/6/25

 ●スポニチ 被害の女子高生作戦的中!AKBチケット詐欺犯握手会で確保 6月26日

2012年6月28日 (木)

シニアカーの最近

Sinia_2 メディアと自分、あるいは現実の物との関係はそれほど簡単ではありません。写真は私が実際に撮ったので、熊本市中央区下通りでホンダ・パーツ・九州がデモをやったものです。

 

――シニアカーでしょ?

 

最初、そう聞くと何だか判らない答えが返って来ます。ホンダとしては、シニアカーをもう少し一般的に受け止めて欲しい。(セニアカーの商標登録はスズキ)たとえばセグウェイのように普通化したい……ざっと、そのように聞こえます。

 

シニアカーはスズキが先行して、後追いではトヨタも参入した。(トヨタのは見本市で見ました)ホンダは初めて見るので、ちょっと話を聞いて、ブログに書かせろト申し上げます。この段階で何をどう書くか、私にも判りません。

 

ハンドル型の電動車イスを健常者っぽい道具として売りたい、そういう事と思います。ホンダはそう言いませんが、スズキよりデザインがスマートコンパクトにまとめています。見た目、採寸はしてない。前輪後輪共に前後ぎりぎりまで張り出し、安定よく見える。

 

設計に合理性が感じられる。これも勘です。データではない。スズキより発表は少し送れただけなのに、販売実績では割を食っている……サスペンションをつけているので乗り心地はいい、との係の説明です。

 

――走行距離は伸びたのですか?

 

この件について係は知らないが、ネット検索すると最初はそうだったらしい。希硫酸蓄電池を使った為にリスクがあって、この蓄電池にはシリコン液バージョンもある。今はスズキもマネしたか? 

 

価格まで話が行かない。各社で保障内容が違うらしい。およそ25万円前後にはなる。ネット情報によれば中古は出ている。事故や本人衰弱があり、短期間で乗らなくなるケースはあるらしい。

 

――詳しい人に会えませんか?

 

そう言って係に名刺を渡します。それで電話がかかってきました。ここでは、中川さんが社を引っ張っているらしい。流麗なトークで一気に特徴と長所を言われました。

 

やっぱり何をどう書かれるか、ご心配のようで、言葉の端々にそれが判ります。セグウェイのように一般的に乗られればいい、私もそう思います。ただ権限を持っている警察は変化が嫌いです。

 

Sinia2
韓国や中国で先に使われ出したとでも、でもなければ、セグウェイの道路での使用は日本では許さない。つまりセグウェイに似た車であっても同じ扱いなる。トいう事は、シニアカーで生活が変えることは考えにくい。

 

スマホをカーナビにして、シニアカーでどこかに出かける。出かけない老後と、出かける老後では全然違うでしょう。むろん家族は心配し反対するだろうし、その説得は大変と思います。

 中川さんは電話で、これは、

「我が親でも自信を持って乗せられる」という。

 

ホンダ・モンパルへの私のコメントは、女性が町乗りされるのには向いている。太った男性が区間を越える距離で乗られるにはエレガント過ぎませんか? 私も乗って書くと、もう少し書けそうです。現実とメディアの違いとはこんなもんです。

 

熊本営業所 TEL.096-323-3121 FAX.096-323-3155 担当中川

 

http://hp-q.net/

 ●中古シニアカー http://www.seniorcar.jp/knowledge/ranking.html

2012年6月27日 (水)

現実とメディア

Semi 物があると見て聞いて触って、嗅いで舐める。それから理解という事になる。平たくいうと、そういう物かと思う。それだけの事だが、真ん丸い物を長丸く思うかもしれない。極端な時には三角の物を丸く思う、なんて事がある。

 

そうすると自分では判らない。他人に「あれは君、三角じゃないか。三角に決まっている」言われて初めて、丸じゃないんだ。ないかもしれない。もしかして三角か? いや三角だったか? やはり三角か。何年もして丸いを撤回、三角にする。

 

そういう事がないように、か? どうか? この頃、いきなり物には当たらない。本で読んでTVで見て、いったん仮知識とする。仮の理解をしておいて現実に当たる。すると真ん丸と長丸くらいの食い違いはあるが、丸を三角と違える事はない。

 

抽象に過ぎますか? セミは見た事ありますねえ。聞いた事も触った事もおありでしょう。臭いはどうです。食べた事ありませんか? 私もありませんがセミはエビに似た味がするそうです。納得しますか? そんなバカなと思いますか。

 

一端、思い込んで、それから後で修正するのは自分でも大変です。ある物を見て聞いて触って、嗅いで舐める。現実に当たる事を確かに行うには、エネルギーが必要です。むろん判断力や理解力も必要とし、近似体験もあった方がいい。

 

養老さんは死体を解剖して現実に当たったと思いました。それはそうなのですが、昆虫採集でも現実に当たった訳です。蝶が飛んでいるとは、近くに木や草、植物がある事を意味します。街路樹に特定甲虫が多いことは特定植物の多い事をも意味します。

 

その人の血液に特定物が多過ぎれば、いくつかの病気が疑われます。その町で取った虫はある意味、町の血液とも言える。町の周囲の自然が透けて見える……時もある訳です。虫の知識が現実の知識であれば、町の周囲が地図のように見えてきます。

 

人とその物の間に、どういう関係が持たせられるか。あるいは私とその物はどんな関係にあるか。あるいは持ち得るのか……ある意味で本が必要になり、TVも必要になります。メディアを頼ってもいいが最後には現実を見なければならない。

 

メディアだけ見て現実を見ない。モニターでデータだけ見て患者を見ない医師が増えているそうです。本だけ読む人TVだけ見る人……現実に無関心で食べようと思わない人、いろいろある訳です。確かに、それは潜在意識とも関係はある。

 

セミを食べた事がない。カブトムシはどんな味がするかも判りませんよね。現実を知らない事になります。私の推測ですがカブトムシは、セミと似た味がするでしょうね。味が似る。その意味は、昔、エビとセミが同族だったいう事です。

 

さらに言うと人間も、同じ海から陸に上がって来た。いわば真ん丸と長丸のようなもので、命に大差がない……それからカブトムシは食べない方がいい。あの幼虫は生ゴミに近い物の中でも育ちますから……ええ。

 ●武満徹 作詞作曲 ○と△の歌 http://www.youtube.com/watch?v=VwnrKrKiVlo

2012年6月26日 (火)

椰子の実はいくつ?

Yasi これは松岡正剛さんから聞きます。声読、朗読から黙読に移った時に、無意識が生まれたのではないか。そういう事を言われる。松岡さんが説を立てられたのではなく、そういう考え方があると言われる。

 

それと別に、黙読を朗読にもどすと文の意味合いが変る。そういう説、意味合いを主張される方もある。私はどう思うか。朗読に向く文があり、黙読に向く文がある……そう思います。

 

別な話で、いわゆる心理テストで「あなたは無人島に泳ぎつきました。その島にはヤシの木が1本あり、ヤシ実が落ちている……ヤシは何個ありますか」そういう質問というか、遊びであります。

 

心理テストはある心理学者が、テレビ番組のアルバイトで発明したゲームで、発明した学者は当たらないト断言している。ところがその心理テストは流行りに流行り、TV番組が終っても、学者と別な人が、次々問題を作っています。

 

物事には表面の意味と違う、別な意味があります。当たる当たらないとは別に、バイト学者の考え方は容認されてしまった。それは自分が思う自分と、別に自分がある……あるのではないか、との考え方です。

 

空想の島や空想のヤシは同じように見え、個人それぞれで大きく食い違う。どうでもいいように見え、どうしてもそうでなければならない部分もある。一端、ヤシが3個落ちていると思うと、1個や5個にどうしてもならない。

 

漱石は先々代の落語家、小さんが好きで……それは判っています。多分ですが漱石は、小さんの口調で文を書いたと思われます。私はそんな前の小さんは知りませんから、先代の小さんで間に合わせます。頭の中、小さんの声で三四郎を読みます。

 

ある友人は小さんより円生がいいというので、円生の口調で読んでいます。小さんがいいか円生がいいか、どうでもいい論争になります。ゴチャゴチャいう位なら誰でもない、完全黙読にした方がいい。そういう意見も当然、あります。

 

ヤシが何個、落ちているか?「三四郎」は小さんの声で読んだがいいか円生の声で読んだがいいか? 自分という物の正体は、その辺にあるのではないか。どうでもいい、その毎日の集積が自分ではないかト私は思います。

 

朝飯は御飯でもパンでもどっちでもいい。しかし御飯がいい言う人は、どうしても御飯と言います。思い込んでいるだけです。パンを食わせても別人になる訳ではない……しかし、その人の習慣を一つづつバラして行くと、どこかで別人になって行く。

 

ああ、ヤシの実の数は、これからあなたがしたいと思っている恋愛の数です。最近は女性も恋愛は、ある程度は数こなさないと損した気になるそうです。昔、男がそう思いました。最近の男は、あんな面倒なことは一つで沢山と、そう思う物でしょうか。

 ●ヤシの実 http://www.youtube.com/watch?v=H58nV1VEOQM&feature=related

2012年6月25日 (月)

未来授業 養老孟司

Yoro養老孟司さんが面白い。おおむね言われることが正しいが、中にはどうだか怪しいと思う事もある。最近聞いたのでは何か不都合があったら「自分を変えろ」と養老さんはいう……

 

よく聞くと相手の前で自分を変えると、そのエネルギーで相手をも変える。最終では相手を変える話になります。最初は自分を変えろ、そういう話になります。

 

身障者たちも、昔、そういう論議はありました。自分たちは変る必要はない。社会が不自由なのは健常者に原因がある。健常者に変ってもらう……そういうような話をよく聞きました。

 

気持ちは判ります。苦労して自分を変えるのは楽ではない。苦労は健常者にしてもらって、自分は楽をして、なおも社会を変えたい……その思いが強い訳です。

 

――でもねえ。

 私が言いかけると、

 「ナンセンス!」意地悪に論議を断ちました。簡単には相手は変らない。それを証明するように、その人の言葉が残ります。

 

自分は一人、自分は変らない。養老さんによると昨日の自分と今日の自分は違い、今日の自分と明日の自分は違うといいます。脳学者としては、右の脳と左の脳が、それぞれ正反対の事を考えるト言います。

 

私は脳学者ではないので、適当な事を言わせてもらいます。イケメンの男があって、ある女性が好くとします。顔はイケメンでも男が好ましい人格かどうかは判りません。

 

好意はあるが女性の好意は最初64だったり73だったりします。6割が好きで4割に人格の疑いがあるとか、そういう訳です。いきなり100%好き、そういう事はありません。

 

たとえ話で右脳が好き、左脳が嫌い。そういう事もありえます……何? あなた上半身が嫌い、下半身が好きなの? いつもそういう風に別人格で困る? そういう話は私にしないで、養老さんに聞いて下さい。

 

自分は思うほど厳格にないです。7割好きな人はいい所で、8割や9割好きになる事が現実にあるか? 私には判りません。こういう風にかつて「ナンセンス」と否定した人に、今私は、意地悪を返します。

 

どこの誰かは書きません、だから判らないと思います。昔の事ですから判らなくていいのです。他人の事はそういうモンです。自分の事も大差はないのかもしれません。

 

自分はひどく、はっきりある思ってる人があります。それは誤解と思います。この文章の切掛けになったyoutubeを下記に上げます。これは最初の収録で、全部で6まであります。よければ、全部見たらいいと思います。

 ●未来授業 http://www.youtube.com/watch?v=SmMrTiyP6Lw&feature=relmfu

2012年6月24日 (日)

ミレニアム2

Mirenimam2_2隣国デンマークはともかく、サイズの差のロシアとはかなり付き合いづらい。ミレニアムシリーズで見ると、そう思っている節があります。エストニアやラトビアを素通しに、ロシアはスパイを送り込んで来る。

 

北朝鮮が連合赤軍を受け入れたり、拉致監禁を起こしえたのには、背景に中国の存在がある。問題は政治体制の違いを超え、だからこそ厄介になりながら……物語に漂うニヒルというか救いのなさには、ただ頭が痛くなる。

 

このブログも韓国や台湾、中国の読者があって、私もその辺りの事を意識しながら書かざるえない。申し上げます……以前は何の考えもナシに、脳天気に書いていました。

 

近隣の国の人が、このブログの何を読もうとするか。簡単にいうと近代化、現代化の方法だと思う。日本はうまい事、米国化した国には違いない。フォードよりフォード的なトヨタであり、アップルの前にアップル的だったソニーなのだろう。

 

私は腰に障害がある。股関節が熱を持ったり痛み出したり、これを防ぐには立ちしゃがみを繰り返すしかない。そうするとよけいに痛み出し熱を持つような気がするが……そうならないペースを見つけそうするしかない。

 

日本発想で行くと、あれもダメこれもダメ、する事は何もなくなってしまう。短命を意義深く生きることになる。消極策に尽きる。そうではなくタバコを止め、ストレスは身体を動かして晴らす事にする。

 

簡単にいうと、それが米国的ですね。スゥエーデンはもう少し屈託していて、仕事中毒になり、刺青やピアスにも走るらしい。9割方ダメと立証された方法は断念するしかない。8割方よいと判れば人より先に踏み込む。

 

中国、台湾、韓国、近隣国では日本より先に現代化に踏み込もうとしている。今日一歩遅れれば、明日は二歩遅れる。半年遅れれば追いつかれる心配があり、不安が募れば怖くもなる。

 

その辺は身障者の気持ちと重なるだろう。私は健常者には勝てないと思う。勝てないまでも一矢報いたいと思う。近隣国は日本を追い抜きたいと思い、頑張っている。中国は経済部分で日本を抜き、インドがこれに迫る。

 スゥエーデンはロシアに影響を受け、押される。今はそうではないが、ロシアが経済的にも大国化したら怖い事になる。クルマはともかく、近隣国のパソコンもケータイも確実に良くなっている。ソニーが沈み、トヨタの余裕は……

2012年6月23日 (土)

ミレニアム

Mireniam ミレニアムを見てます。スゥエーデンの雑誌EXPOの編集長だったS・ラーソンさんが、パートナー女性の協力を得て書いた長編ミステリです。ところが作中人物は、この関連誌を連想させる。

 

ミレニアムは作中の雑誌名で、ミレニアム社面々の活躍により物語は展開する。編集長のミカエルが主人公格とはある話だが、女性調査員のリスベットの出生などは前例のない設定で、これは売りのヒロインになります。

 

原作本は3作シリーズ、前後篇の全6冊構成になる。ただ予定ではまだ続くはずだった。6冊目を書き残し、ラーソンさんは心筋梗塞で亡くなってしまう。

 

そういう曰く因縁のミステリなのだが、スゥエーデン現代史の側面があり、ノンフィクションとしても機能する。たとえばリスベットの人物設定にも、戦争の歴史は男たちの物とされている。だがそれは嘘で古来、女性も戦争に参加してきた。

 

そのような前文が付いている。少年のような小柄な主人公が、2mを越える大男に立ち向かうという物語は、まるで宮崎アニメを連想させるのだが、もう少し別なリアリティもある。

 

主体的な女性協力があって、むしろ執筆への条件だったのではないか? ……などと私は考えたりする。火と戯れる女、2編目の副題はそう考えないと馴染まない。私は「2」をビデオで見、それから「3」を翻訳本で買った。現段階、ちょっぴりしか読んでいない。

 

スゥエーデン映画は日本映画、フランス映画とも多少違う。アメリカ映画は主人公が有無を言わさぬ美男美女で、無条件に良い印象を持たされる。無理やり受け入れさせられる。

 

だから日本映画に柄本明さんが出ても、私たちはそういう印象と説得は受けない。真田広之さんでもそうではないか。若くない事もあるが、渡辺謙さんになると背丈やムードとして印象がよくなる。

 

アメリカに無理やり、感覚を受け入れさせられている。特に若い人の人間観のゆがみとなっている。リスベット役をノオミ・ラパスという女優さんが演じるが、最初、スゥエーデンでは拒絶感があったという。

 

たとえばジュリア・ロバーツさんがリスベットを演じたら拒絶されなかったと思う。アンジェリーナ・ジョリーさんだったら、まあまあでしょう。

 

身障者は健常者の中にあれば、障害の外観を気にします。それでこのような指摘をします。指摘はいけないトいう人もあります。身障者の劣等感を刺激するのはどうか? 健常者間の問題と重ねて一般論するのもどうか? 言う訳です。

 

リスベット役は全体にアンジーの演じた「ソルト」に似ます。だがソルトをも超える。同じではないが似たような問題がスゥエーデンにも、主体性の危機と言うと大袈裟でしょうが、あるかもしれません。

 ミレニアムの一作目については米国も映画化権を買い、デヴィッド・フィンチャー監督で「ドラゴンタトゥの女」を作った。私は、これを見るつもりです。スゥエーデン版との比較もいいかも知れません。

2012年6月20日 (水)

脱法ハーブ

Bon 脱法ハーブとの言い方で理解がいくか? 合法ハーブという人もあります。今のところ購入は罪にならない。つまり軽い大麻、マリファナに準ずる感じかと私も思いました。

 

症状に幻覚が起きるらしく決して軽くない。使っているのは中学生を含む、およそ7割は20代以下の若い人の吸引。だが医師や看護師ケースもニュースに入っている。

 

東京都の救急搬送数で見ると、去年度の約10倍に増えた。ただ事ではない。それが合法の点から見ると、その筋にぬかりがあった。一般にストレスが高くなった……それで解消を計ったト見られます。

 

むろん原因は何だか判らないが東日本震災、その余波によるストレスと見るべきか。老若男女というと大袈裟だが、そのような広がりにつながりそう。そう思うべきではないでしょうか。

 

健常者に比較し身体障害者のストレスは低くない。ストレスそのものを計る機器などないが、自明の理と言えそうです。昔は身障者もタバコが好きだったし、今も酒の好きな人は多いでしょう。

 

女性は酸っぱいのは嫌い、甘いのが好きと言われる。それは脱法ハーブとは関係ない、ストレスとも関係のない、単なる好みの問題と言われる。何ともいえない。だが食はある発散と、ストレス解消と考えられる。

 

余計なお世話を焼く気はありません。障害が軽度の人よりも重度の人のストレスは高いだろう……私は思います。進学は勉強することで、学校が終れば塾に向かう子供は、今や韓国中国だけではない。

 

アジアの国、たとえばタイでも男女は共働きで、競って子供を進学させる。学校を終えた子供は、夕方の屋台でスシを腹に入れて塾に向かう。江戸時代にはもともと日本も。そういう風にスシは売られたと聞きます。

 

だが競っても競っても豊かさにはつながらない。どの国が脱法ハーブを栽培し、誰がなぜハーブを使うか? むろん判らない部分は残るが、推測のつく終着点も見え隠れする。

 

タイの寿司は1カン15~45円、タイのお金にすれば安くはないが、これを喰い過ぎた子供たちは太る。朝から晩まで家にも帰れず勉強を詰め込めば、誰だってストレスが生じる。それを解消しようとすると、これだ。

 

敗者は勝者に憎しみを向ける。誰がこんな薬を作ったか。ここには憎しみと確信と商売っ気とが混在する。脱法ハーブの背景は簡単ではない。手を出してはならない。

 

 

 

●幻覚作用を引き起こす脱法ハーブを吸引して体調が悪くなり、救急搬送される人が東京都内で急増していることが警視庁の調ベで分かりました。去年の救急搬送が10人前後だったのに対し、今年1月から5月には99人の救急搬送要請がありました。年齢別では、20代が51人で半数以上を占めたほか、未成年が13人でした。警視庁は、東京都と連携して販売の自粛を要請するなど取り締まりを強化しています。

 ●梵(3g)NEW BRAND「BON'S JAPAN社」よりハーブ発売解禁!! NATURALがメイン・コンセプトのバランスをとことんまで突き詰めた、至極の一品。 貴方の五感充たす刺激で高揚も頂天を突きぬける。五感の何処を刺激するかは、正にRUSSIAN ROULETT!! ★当商品は、2011年に規制された、薬事法対象成分は含まれておりません。販売価格(税込) 4,200 円

2012年6月18日 (月)

宝子たち 原田正純

Takara  その大学院生は殺すのが嫌だったという。しかし研究は動物実験を欠かす訳にはいかない。泥鰌に薬物を蓄積させて茹で、乾燥させ粉にした、その粉泥鰌を規定量だけウサギやラットに食べさせる。

 

大江健三郎さんの短編「死者の奢り」に解剖用の死体を洗浄する。気味の悪いアルバイトが出てくる。あれはフィクション、そんな仕事は実際には存在しない。だが院生の仕事はアルバイトではない。

 

教授の指導によるいわば任務、そこはよく理解し、院生も最後にはベテランともなる。それでも宿命的に飼った動物を最終で、屠殺しなければならない。本当は逃げ出したいほど嫌だった。

 

本にはそう書いてある。講演に聞いた話によると、手術や厳しいリハビリもない病院で、患者さんとキャッチボールをしながら病気を治す、そんな医師になりたかった。そのようなつもりで大学に入った。

 

死者の奢りは、よく生きたいと願う学生が実際には死と直面しなければならない。当時は不条理といわれた……皮肉な現実を書いたお話です。もっとも読んでユーモアを感じる余裕は、私にはなかった。

 

死者の奢りは話題にはなるが、多くの若者はそこにユーモアを読み取る余裕はなかったト思います。熊本大学にそういうバイトがある。小説から独立し、怪談はそういう風に伝わります。

 

院生は水俣という町に、自分がしてきた実験の現実を見ます。そして患者に言われる。「会社(チッソ)も難いが、医者どんも憎か」院生以外の多くの医師が、チッソと水俣病の関連を否定したからです。

 

院生は患者さんの声を聞き、周囲の医師からは聞き過ぎると批判されるにまで至ります。それは泥鰌とウサギの実験から見て来た図式と、怪談やホラーの受止めとの違いでしょう。

 

実存主義で使われる不条理という言葉は、カミユだかサルトルの造語と聞きます。その言葉や感覚はニューシネマや市川昆さんを経て、あのモダンホラーへつながっています。

 

山村貞子は現代のお岩なのに、貞子に薬を盛ったのは誰か。なかなか特定しようとしなかった。作者、鈴木光司さんはリングの着想を熊本で得たそうです。あのアイデアの底には水俣も、あったかもしれません。

 新作「サダコ3D」になって、あのホラー連作は蘇るそうですが……すでに水俣病はあの事と蘇っているのではないか。ほら、あれ……いささか不謹慎な連想が過ぎましたでしょうか? 昔の大学院生、原田正純さんが亡くなられました。

2012年6月17日 (日)

慰安旅行

034028 人はそれぞれで、どうこう口出しすべき事ではありません。車椅子の本人(40代男)には上に2人の兄があって、どちらも健常者です。その本人は去年、副甲状腺に異常があって、手術で取ります。

 

すると切った側の腕に不自由が出ます。前のように車椅子が押せない。つまり障害の重度化です。リハビリでそれも何とか、回復に迎います。それで2人の兄たちが介助し、兄弟3人は旅行に出かけます。

 

めでたしめでたし……だが、聞いた私としては気になる表現がありました。兄たちに慰労されたので「また明日からリハに頑張らなければ……」というのです。

 

――そうですか。もうすっかりリハに慣れましたか?

 

そう聞きますと本人は「慣れた」と言います。慣れるとは辛くなくなる事を言います。

 

――苦ではなくなりましたか? 

 

本人はここで首を傾げ、リハはリハ本来が辛いもの。微妙な口調で言います。私は極端な話、雪の降る日に水泳に行きます。泳ぐのがストレス解消で、行かないとストレスがたまる。その解消に行く訳です。

 

ご存知の人があるかもしれませんが、私は酒をやりません。ストレス解消に酒を使いません。本人も兄弟も酒を呑まれる。旅行に行ったという意味は、3人で酒を呑んだという意味です。つまり酒がストレス解消の切り札としてある。

 

リハが切り札になりません。リハは何時まで経っても、酒に比べれば、どこかに辛い意味を帯びます。それ以上は慣れ親しむ事がない。だからリハは普通ではなく、慰労されるべき事になります。

 

人はそれぞれで、どうこう口出しすべき事ではありません。ただ障害生活は、難しく言うと車椅子で普通となる。いつか健常者に戻る訳にも行かない。いくら旅行に一緒に行っても、兄弟といえども別々に死ぬ他人同士なのです。

 

もう一つ、昔と違い今は、時代は変化を伴う。40代の人は余生は、もう40年あるのです。すると嫌な事、辛い事もあります。百薬の長は、そういう時、凶暴な側面を見せる。アル中、肝臓等への障害が指摘されています。

 

――そうですか。私は雪の降る日もプールに行きます。極端なときは誰も居ないプールで泳ぎます。

 

私は生来の身障者ではなく、健常だった子供時代があります。正直いうと時折、それは心をよぎる。過ぎ去った時間は何もなかったに等しいト、どこかの哲学者が言ってました。

 

兄に従う従順な弟を演じていれば幸福だった。そんな時代があった事は否定しません。人生の中心には酒を置けば、それでよかった。それも昔ではないでしょうか。もう少し厳しく自分を問われる時代かもしれません。

 

●悲しみのスパイ 小林麻美 

 http://www.youtube.com/watch?v=C7hoZim0dQs&NR=1&feature=endscreen