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2012年5月28日 (月)

大野更紗さん~増税は誰のためか~

Ono大野更紗さんの発言が「増税は誰のためか」に収録されています。大野さんは「困っているひと」というベストセラーを書いた人で、大学院在学中に難病を発症した。現在、車椅子状態。

 

元々が、ミャンマーの難民を取材調査をしていて、ある意味で自分自身がテーマ対象になってしまった。国内国外と研究に回っていた人が、自己もそうなった。それで考え方や問題意識が鋭い。

 

たとえば日本政府の増税の理由は、社会保障の改革です。ところが具体的現実で生活保護の実態がつかめてない。それで有効な対策も打てない。昨日も書いたとおりですね。

 

税と保障の一体改革とは何のことか? 社会的弱者とは誰のことか? 与党も野党も判ってない可能性が高い。なぜならば、3.11で事あらば高速も建築物もズタズタ、ペシャンコ。それが判ったのに、まだ旧来の公共投資を考える。

 

大野さんが発病すると周囲は最初「なんでもしてあげるよ」とサインを送る。だが病気が長くなると、そうは行かないと気がつく。ありがとうは言って欲しいのであり、介護した自分の生き方に賛成して欲しいのが見えてくる。

 

困ってる人には何もかもが有償という訳ではない。だが日本社会は見返りを完全に求めない社会でもない。震災の被害者たちが原発に賛成したのでがっかりしたり……そういう事ってある。

 

むろん欧州やミャンマー、ブータンにもっと正しい美しい社会がある。大野さんは、そういう主張するのではない。前々から薄々判っていた、日本社会の欠点が震災を期に、明確に見えてきた。そういう意味の事をいう。

 

誰かがある日、身障者になります。その人が善人であっても悪人であっても関係ない。それを見て健常者が同情しても、障害を共有した訳ではない。介護が終れば健常者は健常に戻ります。

 

障害者は障害の中に残る。死ぬまで……ただ老いは障害者の障害と似ています。大野さんは難病の本当の病名が判るまで、10ヶ所以上の病院を回らなくはならなかった。そして健常者にもどる事はできない。

 絶望はしない。だが希望も持たないで生きていく。今、日本はもどる目安を持たない。いや持てないまま何もなかったように時間を送ろうとして、見える。そう私には見えるのだが、それは間違っている。

●こんな夜中にバナナかよ 10・11・6 12・2 11・5・26 に記載

 障害者イズム 10・10・7 に記載

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