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2009年9月22日 (火)

たみおのしあわせ 映画

Tamioオダギリさんと麻生さんの時効警察コンビがあって、その息が合っての企画された映画と聞いていました。確かに冒頭から二人が見合いして交際が始まり、ラストは結婚で終わるのですが、岩松了監督の目線はそこにない。

まあねえ、若い人は二人目線で見ますよねえ。オダギリ扮するタミオの父が原田芳雄さん、その女友達が大竹しのぶさん、女友達とはいうが母親は大分前に亡くなり、それから男女関係という所が……ん、そうでもないのか?

この辺の描写が、あるのかないのか微妙です。微妙といえばタミオと瞳役の麻生久美子さんとの関係も、時効警察を知っているから、既成事実があるように見ますが、微妙にずれてる。瞳がお付き合い「お願いします」と宣言してるので、うまく行くと観客には先入観がある。

先入観には保証がない。男女の間に保証なんか3人子供作っても、何もない。不安は漂うものですが、見合い直後の不安ですから、濃厚に漂い解消しない。タミオの母の弟、つまり叔父さんは米国にいるはずが、いつのまにやら帰っている。

留守中に部屋にクーラーつけたり、タバコ吸ったり、二人には幽霊のように出現します。これを小林薫さんが演じます。薫さんは大竹さんとたちまち濃厚な関係になる。原田さんはそれに気がつかない。映画はそっちのけで三角関係の描写に入って行きます。

これは昔あった筋のないTVドラマです。主筋の展開から副筋の展開が面白くなると、もう主筋には帰らなくなる。オダギリさんと麻生さんは出ているのですが、書いたように微妙に何か違う。大竹さんに置いてけぼりを食う原田さんを丁寧に描きます。

そんなしょぼくれた風景が面白いか? 思うでしょ? あなたが思うと下らない状況を原田芳雄は巧妙に見せます。達者です。原田さん昔、主演俳優でした。俳優座のピカイチで、浅丘ルリ子さんと組んでドラマも作っていました。

日常って訳の判らない所があって、人間の結びつきもありきたりではない。そういう所、昨今はもう無くなったのか? 日本人は飽きたから外人と再婚したいなんて女性は多くなりましたよ。ええ、英語はあまり出来ないのに考えるのは自由なんてネ。

そういう女性は昔はいませんでした……台本が清水邦夫さん、演出石橋冠さんなんて、面白かったなあ。観てた人はコメント下さい(笑)……それはどうでもいいとして「たみおのしあわせ」はダシな訳です。

本当の主演は原田、大竹、小林の3人でしょうねえ。ドロドロの中年をサラリと描いて……さらりともしないか。私はなつかしかったですよ。

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