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2009年6月25日 (木)

按摩と女 映画

022025_2 まず人は小動物を対象とし、次に植物を対象とすると言われます。その後で石や自然を相手、対象とする……ただ対象の解釈については論議があるかもしれません。たとえばカブトムシを子猫や子犬といった小動物としてジャンル分けするか、それとも……

「山のあなた 徳市の恋」の原作映画「按摩と女」を見ます。徳市には最初、片思いの恋人があります。それは温泉宿の仲居をやっている女性です。徳市はその女性から、東京から来た女に乗り換えようとする……恋は盲目、自分しか見えない。自分さえ見えない。

片思いという言葉を出すと、徳市の精神的な年齢が明瞭になりますが、徳市は自分に恋人が得られると信じて疑わない。それがどうも目の見える健常者の恋人と信じているらしい……ええっと、あなたの精神年齢は、お幾つでいらっしゃるか?

人にもよりますが最初、身体障害者は健常者の相手を希望します。それが何度か挫折して障害の相手でいいと思うようになります。対象ランクを下げる、いえ範囲を広げる? 相手を見たとたん、自分の結婚を予測した人があります。別に神秘でもビジャブでもなく自分が見えたのです。

俗にいえば3高……収入、学歴、身長の高い相手というのと同じ意味があります。最近、中国では男がやたら美人を条件にすると言われます。1人っ子政策の後で全能感が抜けない……どうも徳市も自分が見えない、らしい。

お相手探しのゲームも独身のウチは……間に子供を抱えてなおゲームに熱中となると? 「この人は私の相手ではない。どこかに本当の私の相手がいるに違いない」思う人は珍しくない。全能感とはいいませんが……まあねえ。

この映画でも子供連れの温泉客が出ます。物語設定では違うのですが、何かまいません。映画なんて現実を反映させる鏡ですから……この子供が面白い。何をするか判らない。即興といわれる演出に合理的な意味はない。子供も安定のいい親を探すように見えます。

子供は置いて、お相手探しに熱中する親、あるんですもの。現実の親に見切りをつけ、もっと適切な大人を探す子供も居ていい(笑)最初からやり直したい。もう一度やりなおせば、うまく行くような気がする……そういう人はいます。

ひとりもんの私に言われてもねえ……子供が生まれる前に言うセリフであって、男の現実と女性の現実の間を、走り回る子供に帰る子宮はない訳です。映画内で温泉宿の部屋から部屋へと動く。この子供は狂言回しのようです。

異性を見るか、子供を見るか。人を見るか、風景を見るか……山のあなたの意味です。虫が好きか動物が好きか、子猫が好きか象やキリンが好きか。植物が好きな人もいれば石をめずる人もある。遠い風景より手のひらにのる物質が好きな人もいます。

カブトムシ一代の命を、猫や犬やペットとして見るか? それともペアリングして子を取る。次のまた次の世代に至る命の連鎖と見るかによると思われます。ひとつの命の外にある別な命、ないしは調和する相手と見るか?

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