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2008年10月25日 (土)

ルパンVSホームズ

小説は面白いか? 妙なタイトルを思いついて、あわてて材料をみつくろいます。この場合、タイトルと材料の組み合わせが重要です。それで出来のほとんどが決まってしまい、情緒はあまり残らない……その予定です。

ルパンとホームズでいきましょうか? ルパンはモーリス・ルブランに書かれた冒険小説で、児童向け版もあります。私の世代では大抵一冊くらいは読んでいるのですが、コナン・ドイルのホームズほど有名ではありません。

ルパンの知名度は、むしろルパン三世によるとも思う訳です。探偵小説というと大雑把になります。どちらかというとルパンは冒険小説でホームズは推理小説に属します。どちらも同じように事件が起きて真相を追ったりするのですが、追い方に違いがあります。

ルパンは走ります。体力で追っかけるのに比べ、ホームズは隠れている犯人を探す。起こった事件を分析、推理します。緻密により緻密に考える。日本では江戸川乱歩が後者で乱歩賞があるくらい有名になります。

冒険小説は考えなくていい、まずメモを取って読む人はありません。私は翻訳小説を大抵メモを取りながら読みます。ロシア文学など主人公の名前、呼ばれ方が3つくらいあり、メモなしでは混乱してしまう。

女性が出てきて主人公の姉なのか親友なのか、親戚なのかご近所なのか、後々重要になります。漱石は「三四郎」という借金を口実にした恋愛を書きます。だがこれには先行作があります。尾崎紅葉の金色夜叉です。

日本で初めて、恋愛が利己的という事をいいます。今や当り前になっていますが、それまでは言われた事がなかった。むろん、うすうす感づいた人はあると思いますが、明白に自分勝手をいったのは紅葉であり漱石です。

その言い方がルパン的な、紅葉が先にあります。これを執拗に読んで分析的な方向から書いたのが三四郎になります。恋愛と犯罪は何やら似ている。それは現代人が自分の得を求めて動き回るから……今も、漱石の言った事は効いています。

森鴎外は個人の思惑にはこだわらず、全体がどう流れて行くのかを見極めようとします。高瀬舟や阿部一族は、ルパン的に時代の変化と流れを追うのです。別な面白さがある訳で、冒険小説の雄、大沢在昌さんあたりに引き継がれるのでしょうか。

大恐慌の予兆といわれ、地球高熱化、異常気候、エコや節約がいわれる中で自分を失わず、その立場も見失わずに生きる。私は犯行を犯したルパンなのか。それとも追っかける側の探偵なのか。微妙なのです……いやこれ、出来はよくないです。。

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