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2008年2月26日 (火)

トースターを壊したのは誰か?

何でも屋というフレーズで、通らない事もない、私でありますが、例のオバサンだかオバアサンだか判らない人が、また来て、
「トースターを見て欲しい」といいます。見るだけなら見てもいいのですが、この場合は治せという事です。

オープン・トースターは安い。海外製がどんどん入って来るので修理しないのが普通、安いのは2000円もしないでしょう?
「それが国産なの。見て!」
この際、言って置きます。人の時間単価を安く見てはいけない。それは犯罪です。

現物を見て驚きます。マイコン式の物で、昔、流行して今は見かけない形のトースターです。95年と言いますから、その頃から何にでもマイコンが入って……たとえばおカマとか? マイコンにすれば何でもよくなる物ではないでしょうに!

今もない事はない。少量、この形のトースターは生産があります。価格は一万か? ただ朝の食パンは今や金をかける物ではなくなり、一斤100円。お昼のメロンパンとは、同じパンでも意味が違います。

メロンパンはあれは、ダンナに内緒でカミサンがこっそり食うものであります。ついでに言うと漱石は朝ひとり、食パンを火鉢に炙ってジャムを塗って食べました。そのジャム代がやがて月20円にもなります。漱石全収入の1割……子供が父をマネをしたからです。

メロンパンは文化なんです。無駄使いとも言いますが、ネ。
食パンが文化だった時代は終わってメロンパンが文化になって、それも色あせてきました。だからトースターに金をかけるのも流行りません。無駄に金をかける対象は、ありますか?

結婚当時というのは文化を共有します。しかし次第にそうで無くなっていきます。二人の文化が二人で食パンを食べる事だった時代もあったのに、ひとりメロンパンを食べるのが楽しくなり、その楽しさも色あせて……不幸な状態ですなあ。

スイッチランプから見てマイコントースターは電源に問題ありとニラみます。治っても治らなくても良い物は、よく治ります。トースターのマイコン部分の電源をいじって、ハイお仕舞い。アラー不思議、電源が安定するようになりました。

物が輝いているのは、その物が幸福をもたらすから、あるいはもたらさないか期待されるから。マイコン・トースターはパンを焼き、パンは朝の食卓に香り立ち、朝の時間はゆったりと流れ行く。この美しい風景を、いつ誰が、壊したのか? 私は、その修理は出来ません。

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