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2007年12月

2007年12月30日 (日)

映画「薬指の標本」18R

ギャオで「薬指の標本」18Rがかかります。これは厄介な映画です。
観てもよく判らないので、私は自分が男だからと納得しますが、こういうのは納得できない女性もいらっしゃる。小川洋子さん原作で監督脚本も女流で、そう納得してもらえればいいのです。

純文学の原作が100枚くらいの短編で、それ膨らました仏映画です。純文学って判ります? ストーリーがなくても合理的な展開でなくともOKという約束になります。マンガで言うと佐々木マキさん、今では絵本作家になられてます。

永島慎二さん「黄色い涙」も最近、映画化されましたが……ありゃ合理的な展開でした。そうではなく「ネジ式」つげ義春さん、かわいくない少年が「メメクラゲに刺された」と言って海から上がって来ます。ズボンはいてるから泳いだ訳ではない。

合理的な説明がない、でも約束です。この映画も薬指を切るシーンから始まりますが薬指に意味はない。メメクラゲには性的な意味があるト思われました。それが編集者の誤解で、××クラゲを読み違えた。つげさんが「その方がいい」とOKしたらしい。

タイトルにもなっていますが、薬指に意味はないと思います。絵がキレイでモデル風の女優で……私は音楽がセンスがあると思います。でも音楽だけ取り出すと、どうかな? 死刑台のエレベーターのマイルス・デビスみたいに音楽だけ取り出すと、ネ!

BGV風というか、正座して鑑賞の映画ではない。ネジ式みたいに性の周辺のイメージで遊んでいるのです。それとも性遍歴の1ページというか、そういう風に解釈してます。この後、靴磨きの小父さんなんかに相手が移って行くのでしょ。

上品にまとめてあるけど下品にやっても面白いかも。ケバケバした毛皮に咥えタバコの姉ちゃんが、ピンサロからピンサロへ仕事先を変えるみたいな……そういうのも好きだけどなあ。まあ、そうすると原作者のOKは出ないでしょう。

純文学らしい行き詰まり感もあってイメージが過去にあります。博物館のような事務所、港、宿屋……一方で主人公が若く、未来を持て余すのです。意識的に新しい物に目を向けず、必要を閉ざそうとします。その欺瞞が退廃になります。

つげさんのマンガにも退廃はあって、行詰まりの原因になります。佐々木さんもそうでしょうね。永島さんも閉塞したのかなあ……マイルスはエレキで打破します。ただ音楽として残ったのは倦怠の漂う方みたいですけどね。

夜の町を運転するのにカーステレオのBGMはマイルスと定番化します。この映画と似た意味があるのです。「薬指の標本」はギャオより音や絵のきれいなDVDで見た方が映える気がします。お正月、観てもよく判らない純文学、贅沢な倦怠に浸ってみません?

え、マイルスのCDでドライブ? 年末年始は道、渋滞しますよ。

2007年12月29日 (土)

検証・悲しい結末

アニメに「火垂るの墓」という、インパクトの強い作品があります。ご覧になりましたか? 原作は戦時下の餓死をあつかった野坂昭如さんの名作とされます。熊本に映画に研究熱心なタレントがありまして中尾貴俊さんですが。

中尾さんが「2度と見たくないアニメ」として火垂るの墓を紹介した事があります。これが逆説だったのか、額面通りだったのか……迷うのですが、この映画1度観ての感想は、実は私もそうでした。2度は観たくない、ただ1回は、必ず観るべき作品として上げたいと思います。

悲しい結末、映画に限りませんがアンデルセンの人魚姫、映画「汚れなき悪戯」古いかなあ。新し目ではスピルバーグのたぶん最高作「A.I.」そしてフランダースの犬……2度観るか観ないかは別として、1度は観たい作品は他にもあるでしょう。

今回の問題提起はこの「フランダースの犬」からです。世界標準での見方と、日本の見方は違うという研究が出ています。それが下記Web、読売記事をどう受けるか……これには予備知識がありました。原作を理解せず、結末だけ変える風潮です。

近い所で野沢尚さんは最後が残念な亡くなり方で、とある傾向にある人でした。ドラマ「眠れる森」でも吸引力のある始まり方をします。悪い夢に引き込まれる不吉な印象の、それ自体がウリのドラマでした。シナリオ集によると現場でも、最初からハッピーな終わり方は思われません。

「ラストで死ねないか」主人公を演じた木村拓也さんは、自分から野沢さんに提案します。木村さんも劇の持つ力を嗅ぎ取ったのでしょう。眠れる森は野沢ドラマとして1、2を争う出来と言われます。ファンも多いのですがラストに不満はよく聞きます。

Web検索すると眠れる森ファンがいて、最終回を自分で書き直しています。
どう決着させたかったか読みます。主人公だけハッピーエンドにするんです。驚きました……まあ、若いのでそういう受け止めもとは思うのですが……あのドラマ登場人物が何人か死に、大団円の結末はなじまない。

悲しい結末が受け入れない。それは理解が浅いのでは、な、い、か、と、私は思います。下記Webでは「フランダースの犬」だけが研究材料になっていますが、国内にも外国にもアンハピーエンドはあります。子供向けだからと結末を書き換えるのはよくないと、私は思います。

悲しい結末を滅びの美学とだけ考えるのは短絡です。わび、さび、盛者必滅、ものの哀れも理解出来ない。全体からの理解に至らない……映画でいえば東京物語の小津監督、浮雲の成瀬監督……日本映画のリアリティに世界が驚いたのは、どれも悲しい結末なのに。

そうでなくとも劇はシェークスピアに始まります。リア、オセロ、マクベス、ハムレットを滅びの美学でかたづけますか……いくら言っても始まらないか。この調子だと来年の学園祭は、ロメオとジュリエットもハッピーエンドに改作される? 
ああっ!(笑)

検証映画「海外では負け犬の死」
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071225i302.htm

「わびさび」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%81%B3%E3%83%BB%E3%81%95%E3%81%B3

「原作本 青空文庫」 http://www.aozora.gr.jp/cards/001044/card4880.html

2007年12月28日 (金)

股関節症、周囲2

遅れましたが、一昨日の続きです。
協会はゲートボールには疑問で、ペタンクで親睦になります。ペタンクと股関節症の相性は……バレーほどはないにしても? 私の勘では……あれは? 勘で物をいうのはいけないのですが、勘で水泳を嗅ぎ当てましたので、警告も義理くらいにはしないといけません。

ペタンクは股関節症の重度化した人には、少なくともいい体の動きではない。極端に悪い事はありません。軽くやるには問題ないでしょう。それにゲートボールもそうですが日中、陽に照らされるスポーツは、もう健康的とは言い難い。時代の変化も考えなくてはいけません。

福岡の身障者協会は水泳を推奨しています。ただ福岡と私が違うのは、特定プールに限らず、どこでもプールでありさえすれば泳ぎます。水泳選手の学生とも、老人とも、私も老人なんで関係ありませんが……福岡とは違うかも知れません。福岡では身障者専用プールを作ってもらったのです。

福岡にも大会などに出る関係で同じような人もあるでしょうが、そのプールでないと泳げない人もあるかと思われます。一昨日、書いたように股関節症はカッコよくない。その裸を晒す訳ですから、スポーツとしては好かれません……専用だったら思う人もいます。専用で慣れてからにするか、最初から一般に行くか? 一長一短です。

身体障害の事を決めるのには好き嫌いは2の次です。短なる趣味ではない。私も最初、プールに入って行った時の事を思い出すと、よく判ります。しかし身障者は健常者のように好き嫌いで選んではいけません。身障者だからこそ逃げないでする事がありましょう?

股関節症だから無論、特別にしなければならない事もあります。それが水泳でしょう。筋トレについては必ずしも、うまく行かない、私には情報ありません。はっきり言えば水泳以外の効果は判りません。なせばなるとか精神主義で無理しても、長期に見れば悪化します。

こういう風に医学的に切り札がないと補完医療に流れがちです。次に補完だけで何とか、そう考えがちです。また仲間に体験を聞く……するとバレーボールやゲートボールのような集まる物に引っ張られます。悪くはないが書いたように、とんでもない風に振り回される事があります。

身障協会がゲートボールでやったような事です。結果からいうと一人、水泳の取材に行った私が一番、正しかったのです。集団の持つ安心感も、意外と間違いがあります。自分の股関節の痛みと相談して決めた事が正しい、10人100人の多数といえども強制する会なら、協会、患者会も気をつけた方がよいようです。

2007年12月27日 (木)

ギャオネクスト、トラブル?

ギャオネクストがトラぶっているらしいです。私も来月のカード請求書を見ないと確かではなく、ネクストではないので言える立場では無論ありません。が、判っている部分があるのでお知らせします。

勧誘は当選を言っています。カード番号を聞いて有料分を引くらしい。その辺は怪しい点です。私は一度、断って、再度の勧誘が感じよかった、面白かったので気に入りました。納得ずくで受けました。

独特の価格体系があってUSENから電話を引いてる人は1ヶ月サービスで勧誘しているらしい。もう3ヶ月サービスになっている。私の時は2ヶ月でしたから残念でした……あまり冗談をいう場面ではないか!

電話があった後に書類が送られるが、書類は電話との内容と食い違っています。電話で聞き取れるかどうか「あまり早く解約すると有料になる」と私は聞いたのですが、この下りは書類にないです。解約について正確な内容はメールで提示されます。引用します。
――――――――――――――――――――――――――――
料金の詳細につきましては、下記をご参照ください。

【端末到着月にご解約の場合】
・初期登録料 無料
・事務手数料 3,900円

【端末到着月の翌月16日〜翌々月15日までにご解約の場合】
・初期登録料 無料
・月額利用料 無料 キャンペーン適応(1ヶ月)

【端末到着月の翌々月16日以降ご解約の場合】
・初期登録料 無料
・月額利用料 無料 キャンペーン適応(1ヶ月)
・月額利用料 2ヶ月目以降は、月額利用料3,900円
――――――――――――――――――――――――――――

私の文にもどります。早く返しすぎると事務手数料を取られてしまう。遅いとむろん利用料を取られる。ここのお約束が、よくよく知らされないようです。
next-cs@gyao.jpにメールを入れ、返却したいのですがと聞くしか、お約束が提示されてないようです。

みんな言われているように電話連絡は、私の時もつながらなかった。メールを使って下さい。


●かんばしくない話が伝わっています。ご用心。
http://dospara.okwave.jp/qa3561669.html?ans_count_asc=1
○2月末のカード請求に何も来ていません。ギャオは順当の手続きをふめば、全く無料になります。しかし体験してみないと判らない訳で、不備は言わざるえません。
○問い合わせにシリアルの告知が必要な場合があります。

2007年12月26日 (水)

股関節症、周囲

股関節症の記事には需要の程度が判りませんで、それで書かなかったのですが、このブログはやはり身障者に固定視聴というか、需要がありました。積極的に書いた方がいいト思い至りました。

変形性股関節症は病名ではありませんで、症状なのです。元が幼児性股関節脱臼もあればポリオ、小児麻痺もある。台風が来たので屋根に上ったら、ハシゴから落ちて打ち所が悪くて……その後に股間節の痛みが取れないなら、それも股関節症になります。

ただ典型的な例は女性の骨粗相症が原因に絡みます。それで歳と共に悪化した物です。足を引きずり歩く、ビッコをひく見た目みっともなく歩く……まあ、そういう諸症状の総称になります。原因は何でもいい、主に痛いのが難点、ついで人に見せたくない事に気がいきます。

どうしたらいいか? 切り札はありません。最後にという意味では人工股関節になります。これが約15年しか持ちません。痛み対策には痛み止め、補完医療がありますが効果は様々です。元が骨の話ですからカルシューム剤、スピリチアルも無下には否定出来ません。

ただ主対象は女性です。女性に効く物は、男に効かない事があるんです……微妙な男女差も計算に入れなければなりません。スポーツも水泳と筋トレが効くんです。バレーボールやバスケットは、はっきり悪いです。これは股関節同士会でも、医師、療法士も言ってます。

まず間違いはない……常識で考えても判ります。飛びはねて股関節に加重がかかれば無理が来ます。バレーボールやバスケットはあまり行われてませんが、少しはやる人があります。集団スポーツは人の触れ合いが濃いといいますか、淋しがり屋には魅力です。

いいと信じてやれば悪い事はない、昔はそういう精神論をいう人がありまして悪い事も、勧めました。悪いと知らずに、あるいは無責任に、会員メンバー増やしたいだけで……そういう人は今も少し、います。
ああ、悪いと判っても本人がやりたいと言うなら、それは止めません。勝手ですから……

昔は判らなかった事が今、はっきりしています。私の場合、水泳がそこまでいいと思ってなくて、半分取材で始めました。会からは誰も行かない水泳教室があって、電話だけで直OKでした。ただ保健所からは「水泳やりませんか」言われてまして……別に私にだけに言ったのではありません。

身障者協会の会長やった人も股関節が悪く、非常に大筋ではですが私と似たようなもんでした。その会長も保健所に言われたそうです。しかし会長は行かなかった。別に勝手です……で、その会の方針も水泳にウエイトを置かない、勧めないのです。

むろんバレーやバスケットにはウエイトは置きません。熊本の会では、会内にゲートボール部を作って、これにウエイトを置きます。ゲートボールで会員の交流を深めたい意図があった。ところが皮肉にもゲートは、ルールの成り立ちに疑問があって、会員の和にはつながらないのです。          以下明日

2007年12月25日 (火)

昔、恋愛はなかった

本読んでるからト私への決まり文句で意味はありません。前に師長に何か言われて切り返した事があった。これを看護師に聞かれ、大げさに吹聴されたらしい。理屈でいう師長でして、自分では現実に当たらない。

多分ですが管理はするが現実にタッチしない。現実に取り組むが管理に口が出せない看護師……いつも社会の成り立ちには、そういう所があるものです。私が何を切り返したか、それは多分、関係ない。私には看護師たち全体から何とない好感があったト聞いています。

隣の患者は、その分の何とない反感を私に抱いたのでしょう。他の二人の患者が笑うので、関係がこじれる所まで行きませんが、朝晩に話題は蒸し返されました。愚にもつかない話は果てもないように見えました。

隣の患者と同様、他の二人の患者も、二人それぞれ別の物件を抱えています。つまり愚の3乗です……洗面所で明治のお祖母ちゃんに会うと、
「あなたの部屋が一番、楽しそう」と言われる。
――大変です。

まさか3乗とも言えませんから。そこは言わないでいますと、大体の話は、筒と抜けています。それで聞いてみます。
――大正の頃も恋愛であんなに騒いだもんですか?
「昔は……昔は恋愛はなかったような気がします」

――それはおとぼけでしょう?
もう少し聞くと、はぐらかしではなく、簡単にいうと恋愛したのは一部の人だけではないか。私はした事がない、そういう話です。今と違って昔は、男女が知り合う接点がなかったといわれる。

確かに他はありません。看護師と患者、検査を口実に2日も3日もべったり、普通ありません。それに8回目だか10回目だか判らなくなった手術の感想は、私も家族に言いません。互い窓の外を見ながら交わす話としては、ある意味、これは逸脱しますなあ。

私は今もそうではないかト思うのです。世間が騒ぎ、そうでなくてはならないように言うから、言葉で合わせてるだけで帳尻あわせの結婚はある。何割かは知りませんが2割とか3割とか、少なくともそういう数字がある気がします。

「負け犬の遠吠え」酒井順子さんのエッセーがベストセラーになった時、勝ち犬にも負け犬にも妙な共感があった。酒井さんにも妙な落ち着きがありました。結婚や恋愛に、今、高揚しなければいけない感じを払拭した点が面白かったと思います。

別に高揚が悪いのでなく高揚だけを価値にして、物事を見ていてもつまらない話で……そうそう私、私は若い頃に飲み過ぎた安定剤が、まだどこかで効いているのでしょうか。それともこの日常に圧がかかって、人は高揚感で乗り切ろうとするのか?

酒飲みの酒に寄せる過剰のように、博打うちの博打によせる感情のように、恋愛感情で何か違う事をまぎらそうとするなら……それも依存ではないか……気がします。当たり前ですが、若くて長く病院にあるというのは、あまり健康な事ではありません。

○このような研究発表もあります。
http://rate.livedoor.biz/archives/50505361.html

2007年12月24日 (月)

三角関係

男女間のやっかいは言うまでもない、男同士も女性をはさむと簡単には行かなくなります。
「少し話があるのですが……」と知らない同性に言われたら警戒したがいい。あまり話した事のない男とじっくり話す事になります。

「A子さんの事で……」と来たら人気のない所で会うのは止めたがいいでしょう。次に来る台詞も見当がつくでしょう?
「A子はあなたに気があって……」その男はA子に気があって、うまく行かない関係の清算を、こちらに持って来たのです。

それで男と知らない関係では済まなくなります。A子さんとは……さらに厄介に(笑)私のではなく木尾士目さんのマンガの展開は大学の部室と下宿を、そういう風に往復します。私もマンガをなつかしく面白がりました。

一つ病室に若い男の患者ばかり3人も4人も、あれがいい、これがいいと看護師の品定めに余念がなく、看護師、先方とは関係のない鞘当てになったりします。若さの屈託しエネルギーが爆発の理由を探します。

いろいろ患者さんがあります、気楽な人もあれば症状が重い人もあります。私の場合は軽くない手術をし、安定剤を飲まされます。3時間とか5時間とか術中、意識はありますが終われば泥のように眠るだけ……それを2年強で10回くらい続けました。

痛み止めの向こうの自分との会話に比べれば、それは気楽な患者さんとは話が合わない。つまり何となく、私は実年齢より老けた物言いになります。隣の患者の好きな看護師さんが、私の次の手術の担当になります。

その患者さんは羨望とも嫉妬ともつかぬ感情を滲ませ、話しかけるのですが、私に対応の余裕はありません。私はその看護師に何か言ったらしい。いえ患者さんが、そういうのです。
――看護師さんを口説くとか……してないと思いますよ。
「そうではなく……」と患者さんは言います。

手術が決まれば緊張が走って私は話も上の空です。
「本読んでるから言う事が違う……」と看護師がいう。それを患者さんが聞き出します。
――はあ、何も覚えてません。
「大人っぽいと……」とも看護師がいったというのです。
――知りません。何の話です?

私は看護師に、何度目の手術になるか問われたらしい。それで7回目まで数え、そう言ったそうです。「その後は切実すぎて数えられない」窓の外を見ながら私は言ったそうです。心はすれ違うもの、看護師は感心して聞いたトそれだけの話です。

看護師がどこに感心されたのか? 患者さんは自分の中に看護師の心を増幅し、伝言ゲームをどう聞き違えたか? 興奮してます。三角どころか、まあ私には関係ない。ただうまく言わないと誤解も増幅します……木尾士目さんも壁の薄い下宿と大学の部室を往復して、その手の話を沢山仕入れたようです。マンガは自己体験ではないと言います。

この続き明日、もう少し。

2007年12月23日 (日)

パチンコこわい

落語に饅頭こわいのお題があります。
「誰にでも嫌いなものがある。お前の嫌いなもん言うてみい」と始まる話です。好きな物も生活を破綻させない限り、何をどれだけやってもよいのです。

私も博打の体験は他にもありますが説明が長いので、競輪と株に話を止めております。株は、あれは賭けか? そういう論議はさて置き、生活破綻のない限り、やってよいのです。一見、身障、健常の区別はないようにも見えます。

身障者の場合、軽々と一般論が出来ないのですが、どうも事が大げさになりますねえ。パチンコで3万円勝つと3年間は伝説になります。いえ伝説にするのは構わないが、それだけ興奮し易い性格というか動揺がくる体質が、あるわけです。

研修旅行で行った。いえ身障者協会では慰安旅行の事を研修というのですが。その旅行のバス休憩の先、隣にパチンコ屋があります。土産物屋に飽きたので人の足はそっちへ向かいます。杖のその男性会員も向かって見えますが、足が途中で止まります。

――どうかしましたか?
「いや、その……」
――しました?
「怖い……パチンコ屋は……」

男性会員は「前にパチンコ依存症になった」トいいます。どうしても止められなくなり親戚に意見され、離婚を収めてもらったトいいます。会員はにじみ寄るように歩み、結局、バスに向かって引き返します。私は一応、パチンコ店内に入って台をにらんでからトイレを借りて帰ります。

台の釘が読めるほどではありません。観光地のパチンコ屋は難しい位の知識があるだけ。やがて人がガヤガヤと帰って来ます。
「やれやれ……ト」
――出ましたか?
「出ない出ない……釘、閉まってるもん。誰も勝てん!」

まあ、そんな感じでしたねえ。勝てなくとも楽しければいいのです。それがそうは行かない。アルコールも最初フワッとしましょう? あれが楽しい。私などは酔って歩くとフカフカの絨毯の上を歩くような、妙な心地がします。それで余計に歩きたくなる……が、足元は危ないのです。

それで止めます。アルコール中毒にはなっておりません。聞けばアル中にはアルコールの楽しさはないそうです。楽しさはなく必要だけがある。見えない飢えを満たすために、ひたすら飲むそうです。楽しくなく飲むほどに荒ぶばかり。

いまだに百薬の長をいう医師もありますが、短かい人生に言えた事も長命化すると難しい。特に女性はホルモン分泌の関係で中毒化しやすい、そういうデータが出ています。それで最近はアルコールに関しても厳しく言われます。

身障者は賭けに弱い、そういう事をいっても不名誉でない気が、私はします。楽しいというのは高揚感です。その高揚感がリスクを伴う。それが危険というなら生きる意味がないではないか、そう規定されると正にそうなります。

フィギャースケートの浅田真央ちゃんが、スケートの中に大人の演技を要求されます。実際、実年齢も大人に近く、ちゃん付けもどうかと思うのですが……生活の上では「大人になりたくない」ト発言します。私も還暦、そろそろ大人にはなりたくないです。

2007年12月22日 (土)

魍魎の匣 試写会

この映画は見た事がある。試写に、そんなはずはないのですが、しきりと気がします。女学生の二人が夜に凧を揚げようと約束する。最初から無理があるのです。凧揚げの経験もないだろう二人が、それも夜中に凧を揚げようという……

果たして美少女バラバラの死体という、猟奇的で悪夢のような展開に、はい、お待ちかね方向に物語は進んで行きます……私のヴィジャブというのは見慣れない新作にあるのでしょうか? 古いレンタルDVDの方が似合っているのか?

ひねくれて見ていると、CG合成の回顧設定が記憶と対応していると思い至ります。たとえば篠田監督のスパイ・ゾルゲがCG合成でして、あの感じですね。合成といえば3D映画が2本ほど入ってますよね……まあ、興味はありますがどちらもアニメですから。

アニメはリアリティのツボが違う。私は白蛇伝いらいピンと来ない……古いか。知りませんか? 魍魎の匣もツボが違いました。何となく乗れないまま物語は進行します。匣はともかく魍魎と手書きで書けますか? 書けませんよねえ。

ワープロでも書けないって? 単語登録して下さい……それでまた似た映画を思い出しました。「帝都物語」です。あの監督は実相寺昭雄さんです。ウルトラマンで出発の監督です。魍魎は違う方でシリーズ第2作で、全く関係ない。

帰って調べてみると第一作はやっぱり実相寺さんですって、まあ、そういうもんですね……この手のサスペンスミステリーは現実の方が面白い。散弾銃乱射事件だって親友殺害を目的にしたのか、インストラクター目当てにしたんだか判らないでしょ?

米国高校でのライフル乱射をマネたとは想像が付きますが、ちょっと猟奇的ですね。私はうんざりしてますが、若い人はそうではなく、こういうのに飢えてるんでしょ? 原型は前に取り上げた「ムンクの絵」病める子と思います。若くして自分の死を悟る訳です。

手足を切られて死ぬ自分をサスペンス仕立てに戦慄する訳ですねえ。散弾銃でどちらを狙ったにしたって最後に自分を打つ訳で、最終目的は自殺です。自分では人生を切り開けない。そこに最終的な恐れというか不安があるんです。

生々しく苦労するのは嫌だ……そういうメッセージ、声を膨らました映画でしょうね、これ。私にはある意味で身障者の現実だから怖いなんて言ってられない。そういう意味では、この映画は面白くないです。

ウイッキペディア「魍魎の匣」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%8D%E9%AD%8E%E3%81%AE%E5%8C%A3

スタンバイ ○小石川の家 青木玉 ○ライオンは寝ている 大貫妙子

2007年12月21日 (金)

教えありて

買物依存には私は遠いようで、昨日以上の説明は出来ません。私は店内をフラフラ歩いても何も買わないで出てきます。たとえばカーステレオのFMトランスミッターを買う話で、それは具体的にしました。あれはトランスリミッターともいいます。

判らない分野はカルト宗教と恋愛で、あまり落ち入った事がないのです。犯罪小説の高村薫さんに何やら惹かれると思ったら、あの人、家がお寺で学校がキリスト教だそうです。お母さんが仏教に嫌気がさした人だそうで、ご自分は宗教全体に嫌気がさしておいでです。

最近は中近東付近の戦争で高村さんならずとも、カルトから普通の宗教にまで、うんざりした人もあるかと思います。身障者はカルト宗教には狙われる傾向にあります……確かに精神的に弱い部分を抱えた人も多く、採算ベースには乗せやすいらしい。

本人を乗せやすい。その家族や友人を乗せやすい……タレントじゃありませんから広告塔にはなりませんが、陳列ケース位にはなります。
「あんな人が幸福になれるなら私だって……」と健常者は思われるかどうか知りませんが、まあ陳列ケースです。

カルト宗教というのは下駄を預けてしまう事です。
「いやあ最近、靴ばっかりで下駄を履かない」と減らず口をいう人があります。そうではなく大きな不安、心配事を持つという事です。どうしていいか判らない。たとえば私は人工股関節への手術がありますが、これは何時、何処でしたものか……正解がない。

誰に何を聞いても、どれも答えになりません。占い師は北でとか南でしたらいい、言うかもしれません。医師は自分が手術すると言うかもしれません。カルトの教祖も何やらいうかもしれません……従ってもいいが、当てになるやら、ならないのやら。

FMトランスミッターは適当に買えばいいのですが、股関節は買い替えが利きません。判断つき難い。そういうのを下駄というんです……財布に小銭が入っていても余計な心配はしませんが、大きな札は無くしそうで心配です。通帳をポケットに持っていると、なお心配です。

通帳を預かってくれるのがカルト宗教かも知れません。いえ私の友達は施設から出てきて、初めて選挙に行く事になります。
「誰に投票したらいいか判らん言うたら、投票相手を教えてくれて、タクシーで投票所まで送迎してくれた」そうです。

それが何とかいうカルト宗教だったと思いますが、よくよく聞きそびれました。そういうのも下駄を預けたんです。結婚相手を教祖が決めるカルトもあったでしょう。信者同士で納得して結婚するんでしょ……そういう訳で大きな自由を持て余す人がいます。

私も持て余しているのでしょうか? 高村薫さんの犯罪小説が心を打つのは、主人公がひとり誰にも下駄を預けないで判断を下そうとする。高村さんも偉い、ある意味で反面教師になった宗教もエラいもんです。