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2007年11月

2007年11月30日 (金)

今年の任意保険

先日、車の任意保険の更新をしました。それで思い出して自分のブログ検索したら3本も書いて、パート2、3の区別がなくなっています(笑)コメントはついてませんけど需要は高いようですので、またやります。

去年よりさらに突っ込んだ表現となると、保険会社の方を実名にするかと……抵抗はあるのですが私の場合で出してみようか、私のケースに一般性はありませんが。そういう気になりました……ところがメモがなくなったんです。大筋で概数とします。

マズイというかウマイというか、いいところです。
結果から行きます。東京海上日動にしています。間違いがない訳ではないが事故った時に強いという。その根拠は、関係に詳しい友達の話によりますが……車両保険共、4万5千円。

事故を起こした時を考えれば、保険はどんどん大きくなって行きます。それは必要なのか、問題は安心したい一点にあるので、これは必要とは言いません。安心したければ乗るな、ですなあ。
前は安いと聞き共済組合を使っていました。無料でロードアシストが付くと聞きチューリッヒに変えました。

事故はしない前提で保険を選ぶのもひとつのコツです。
「そんな自信はない」という人に限って高い車に乗って、壊されるのが怖い。車両保険にはそういう矛盾があります。去年の保険の不払いは付加部分で起きていて、いっぱい付加すると問題になりやすい。

詳しい内容は知りませんが三井ダイレクトは、そういう意味で面白い保険会社です。私への提示は1万4千円でした。むろん車両保険はありません。提示の段階で車両保険がありませんで、元々ないのかもしれません。

アクサという会社は別保険で世話になっています。目下、売り出しのフランス系の保険です。ここは車両保険つきで3万7千円を提示しました。今年は見積もりをするだけでアイスクリーム券をくれるという(笑)

アクサの評判が悪い訳ではありませんが、評判のいいダイレクト保険がありまして、それソニーなんです。ところがソニーの提示は4万3千円で、まあ意外と高いのです。車両保険を外すと安くはなりますが……2年目の三菱アイちゃん、どうするかなあ。

そうこうしてると交通事故の番組をやっていて……震え上がった所を間もなく東京海上から電話がかかって、
「ハタさん、そろそろ切り替え日ですが今年はどうしますか?」
――うぅ〜ん。今年も車両保険つけます。

ダイレクトでなく担当が来られるのも、まあ、心強い事ではあります。会って話を聞いて行くと、いろいろ出ないケースはあるようで、印鑑ついた後で言われてもねえ(笑)最高に高いのでも不安は消えない自動車保険トいうオチです。

2007年11月29日 (木)

駐車禁止除外許可証

身障者には駐車禁止除外許可証が下りていました。熊本県の場合は今後も変わりありません。
が、全国レベルではこの夏から発行に制限が大きくなりました。下肢1、2、3級の重度身障者に限られ4、5級へはナシになりました。

交通状況は年々悪化する中、実際に、すでに使いにくい話も出ていましたので、その意味でも熊本県は英断と評価します。他市は知りませんが熊本市の場合、この2年で道路に車があふれる状況になっています。朝夕の渋滞は目にあまります。

なぜ、そうなるかは難しいのですが、城下町の特性として道は入組んだ迷路に作られています。先が見通し難く、角を何度か曲がると方向が判らなくなる。徳川家と一戦まじえる気だった加藤清正がそう作らせ、細川さんが来て、ごちゃごちゃ判らん所と言ったそうな。

それはさておき、私はバス電車が、まだ使える体調です。人工股関節にしたら使えない……と推測されます。人工股関節も個人差あるとは思いますが、私は車椅子者に近くなる可能性があります。低床のバスや電車で対応可能か? 旧タイプのバスは間違いなく無理です。

先日、電車に乗ってコケました。車内でコケることは学生時代、何度かあったような気もしますが、どうも記憶が定かでない。久々にコケてがっくり……どっちみちウロウロ出来なくなったなあト感慨にふけっています。

「手の障害は交通と関係なかろ!」
よく言われる方があります。両手に何も持たないで移動する事は少なく、電車バス内で手を使わずに体のバランスが取れるかどうか? 大変むつかしい。揺れる車内でコケるのは私だけではないのです。

県警の窓口で突っ込んだ質問をして嫌がられました。熊本県警も県外については知らないようです。手帳等級は下肢での場合です。上肢等の障害については違います。詳細については各県警、窓口にお問い合わせ下さい。

○静岡県警文書http://www.police.pref.shizuoka.jp/koutu/koutsukisei/new/chuusyakaisei.pdf

2007年11月28日 (水)

ゴッド・ハンド2

人工股関節には、ひとつのキーワードがあります。私も知りませんでしたが変形性股関節症といいます。むろん股関節の問題は男にもありますが、女性は妊娠出産、子育ての過程で骨粗相症を伴い股関節を悪化させるケースが多い、変形性股関節症は、女性が多数なのです。

それで人工股関節を手術するのも女性が大多数という。ブログ等で人工股関節の身障者には何人か会ったのですが、女性は男を警戒される雰囲気があります。上肢については自由に聞けますが、風呂やトイレどうしてますか。下肢は聞き難い。

そういう意味で死角になっていましたねえ。教訓として女性とは仲良くすべし……で、あります。具体的には変形性股関節症の「のぞみの会」(同名違う趣旨で別会もあります。変形性股関節症での)に行き当たります。

このWebで言われている事は、50代くらいからの手術、あるいは70くらいの再手術です。その他の事では自動車、水泳の効能。筋トレについては、やり過ぎはいけない。スポーツも飛んだりはねたりの球技は、悪化の元になる……私の感覚からも大筋は外れません。専門書の紹介もあってました。

ニュースショーはスーパー・モーニングです。取り上げは佐賀大学病院、佛淵孝夫教授です。病院サイトでは質問メールを受ける窓口があり、私の場合、およそ24時間内に返事がありました。

「はじめまして。佐賀大学整形外科の重松と申します。
以前は、人工股関節の長期成績も悪かったため、痛くても高齢になるまで我慢してもらうことが普通でした。近年は人工関節の成績も向上しているため、比較的若い年齢でも人工関節手術をおこなう施設は多いです。

59歳であれば手術を受けても差し支えないと思います。ただし、日本人は長寿ですので、もう一度入れ替えは必要かもしれません。外来受診は歓迎いたしますが、非常に患者様が多いため、今年中の予約は無理だと思います。

お電話いただき予約をとることをお勧めします。事務の女性の方にその旨、お話下さい。それでは、失礼致します。」という、以上は原文のまま。

むろん教授の筆ではなく、同整形科内でも中核らしい、重松医師の対応は見事です。私としては信頼に足りる病院と判断します。なお昨日の内容に加えますと太田さんは奈良県からの患者さんで、レントゲン写真は私と多少、似ています……

なかなか、ため息の出る事柄です。他にも報告はあるのですが、また。

○「平成のゴッドハンド〜人工股関節手術のスペシャリスト」
体重の3倍もの圧力がかかる股関節はさまざまな病が発生する部位です。とくに女性に多く発症する「変形性股関節症」は、股関節の軟骨や骨が擦り減ったり、変形してしまう病気。そのため間接部に痛みを伴い、歩行が困難になってしまいます。番組でご紹介した佐賀大学医学部付属病院の整形外科教授・佛淵孝夫医師は、人工股関節手術のスペシャリストです。変形した股関節を除去して人工のものに取り替えるという、大変困難な手術に取り組んでいます。

○09年1月19日 紙の「かけはし」掲載に伴い増補、改稿しました。

2007年11月26日 (月)

ゴッド・ハンド MIS

TVのモーニングショーでMIS、股関節人工関節置き換え手術、つまり私の症状を扱います。具体的な整形医の手術の模様が放映され、患者さんの声も出ます。
   
私は目の色を変えて録画の準備をしました。別にあわてる事はありませんがニュースショーでのお取り上げとは!
この段階でWebで調べてないので、内容にはフィルターをかけています。

50代前半と思われるその医師は、気さくという評判で、技術にも自信を持っておられます。患者さんの手術前、手術後も端的に映像化されています。
この辺の取材は情報化社会おそるべし。20分弱の放映で、私の手術への印象を大きく変えます。

Web検索すると病院のホームページ、メール質問受付があります。簡単に近況を述べて、私の場合の手術、急ぐべきか? 聞いてみたいと思います。
誰が見られ、あるいは返事をかかれるのでしょうか? 返事が来たらもう少し情報公開しましょう。

ついで放送局のWebも検索しますが、この日の段階では開示情報がありません。ではVTR化した放送を確認しながら、内容を追って行きます。患者、西尾さんの場合、変形性股関節症という病名で、変形した骨頭を取り出し人工関節に変えます。

従来1時間近い手術が30分で出来ます。基本に忠実に体の部分を作り直すとのコメント。2ヵ月後、西尾さんは杖は取れない物の前よりスムースに歩いています。
「術後が、こんなに楽になるなんて思わなかった」と西尾コメント。

医師のコメント
「多くの患者を治したい。だがすべての患者を救える訳ではない」
もう一人の患者、太田さんの場合、先天性脱臼の股関節。2時間超えの大手術。股関節の造形に加え、大腿骨をV字に切って長さを調整する。経験から最適の長さを割り出す。切り出した骨でパーツを作り補強財に使う。これを3次元構築という。

「もう神様」太田さんはいう。
その医師の予定表は1年先まで詰まっている。

10月28日「人工股関節術MIS」を参考ください。

○09年1月19日 紙の「かけはし」掲載に伴い増補、改稿しました。

2007年11月25日 (日)

似ている人

大学に行った時に、電動車椅子の身障者氏とエレベータが一緒でした。この人にはどこかで……と思っているのですがスンナリと記憶が蘇らない。年?
――ええーっと、白澤教授の講演にいらっしゃいませんでしたか? 質問された方では?

蘇らないはずです。事後に見かけた人で直接につながらない。この人ではなかったかト推測です。ちょっとだけ障害からみの世間話を……多分ですが、この人はパソコンをやらない人です。やらない人は縁が薄い、名刺を渡しても怪しまれるだけ。

「情報がなくて……」
あまり突っ込んだ質問は失礼なので、ほんの少し白澤教授の噂話をします。当然ですが警戒されている模様、市内の在住までは確認します。縁があれば、また会う人です。

情報をどこで取るか? 車谷長吉さんの小説の主人公は新明さんを手放しません。三省堂の新新明国語辞典を「さん」づけで呼びます。多分ですが車谷さんも、そうなのでしょう。金田一京助さん達が作った辞書は、違う所があります。

「勉強」という言葉をくると普通の辞書には「無理に勤めること。精出すこと」とか書いてあります。新明さんには「心をはげまして、ならったり学問をしたりすること」とあります。どこかで使う人を激励する主観的な所があります。つまり車谷さんは小説で使う情報を、丸ごと自分で作っています。

山崎洋子さんは辞書ではなく、Webを使って書いています。私も同じ方法を取ります。字句の正しい使い方より、現にどう使われているかを重視します。Webで「勉強」を検索すると、勉強そのものより「ゲームで勉強」とか「受験勉強」との結びつきで出て来ます。

今を取材する感じが強いのです。情報を知りフィルターをかける。リテラシー、解読といった言葉が使われる事もあります。山崎さんがパソコンがないと書けないというのには、ワープロ以上に世間の情報を受け入れ、処理する道具として使う意味です。

情報は消化できなければ自分の情報にはなりません。身障者が生きていく情報が、Webに沢山あるかというと、そう簡単には行きません。で、いらないという身障者は、パソコンはめんどうなだけでいらないト思うのです……多くの事には、似ている点があります。

オタク中年が出来上がる事と、身障者のありさまが出来るのでは、何やら似ているのでは? ト私は疑うのです。どこかに答えはあるのかも知れません……ないのかも知れません。

2007年11月24日 (土)

アン・ハッピー・エンド

「ハタさん、A子さんの事は原稿にするんですか?」
会長がなにげなく事務所で聞きました。
――しません。
私は答えました。出来ないという方が正しい。会報に載せる原稿には暗黙の約束があって、ハッピー・エンドなのです。

将来の開けない話は書かない。
ここでのA子さんの将来は……あくまで私の見立てです。
「どうしてなの」健常者会員のK子さんが耳ざとく聞きます。
私は簡略化し、ハグらかしの答えを言います。

「ええっ、それ変じゃない?」K子さんに何やら感づかれました。
私は会長と目くばせをして、私は事務所を出る算段にかかる。
「ちょっと待ってよ、帰んないで。A子さんはどういう事だったの?」
K子さんに捕まる……私も人間関係は不得意です。

復習しましょう。A子さんはなぜかバス参加に拘り、集合地からバスに乗りたがります。私は自動車参加を要請され、何かあった時の機動隊にされました。会長はA子の無理を聞きたがり、理由は私にも判らず、拝み倒される……ト、K子さんに経過をいいます。

それで会長がいいます。
「目覚めるっていうか、僕はキャンプに参加して初めて動くことを理解したんです。A子さんにもそうなって欲しい、そう思っただけです。それ以上の理由はありません」

「あるとすればだけど、A子さんが会長のように成れない理由をハタさんは、つかんで来た訳?」
その会は会長、副会長ともに身障者でした。会長は会長の任についてから伸びたト……副会長に言われます。執行部には健常者もありましたがK子さんのように、主に縁の下を支えていました。

――K子さんに聞きますが、年上の副会長はなぜ、この会長のように伸びなかったのでしょうか? そもそも会長、なぜ伸びたのでしょう? 本人前に言い難いですか?
「(笑)言いたい事、いって」と会長。
「若かったから?」
――素質があったから?……副会長はそう言いました。K子さんそこを、どう思いますか? この会はK子さんの方が長い。教えて欲しいのは私です。

A子さんは副会長になら、なれる。だが会長のようには……私はそこまでは直感で判りました。直感では原稿に出来ません。でも、なんとなく判ることはあります。K子さんも直感し何か聞き出そうとしたのです。

勉強する心は、意味もなく行を行うのではありません。会では行をされる身障者は多かったのです。刺繍、編み物、英語、絵画……毎日の習慣とされていました。会長が伸びた事があるとするなら、直感し動き出すといった、習慣化されない積極性ではなかったか?

ハッピー・エンドにはならない原稿って、身障者は嫌いなんです。

2007年11月23日 (金)

リスト・カッター

昨日の原稿には無理がありました……まあ映画は、色々ありまして中年男は入院します。すると隣のベッドに女子高生が入院しています。カーテン一枚向うに異性のベッド? ……かなり無理な設定です。それでやり取りが、そういう進行です。

それが身障者キャンプと似てない事もありません。だって初対面の女性を一人、隣に乗せて1時間半のドライブです。映画みたいに無理な設定ですよ。むろん先方女性はお断りにならず、その親もお断りにならない。障害女性ってそんなものです。

コンサートや観劇にもタクシー代わりに使われます。信頼されている? さあ、この場合は当てはまる言葉かどうか?
前にバゲットを買う話を書きました。買うはずの客が買わないとメッセージになる。言葉がある時だけがメッセージではありません。

そうでしょ? 太った女性がいて毎回、失恋して……痩せた女のふりをしてメル友を作ります。パソコンの向うの男は太った女と知らずにメール交換は続きます。でも奇妙に話が合って、それで会ってみようと……オチは判りますよね。男も太っていたのです。

100人以上の人が来るキャンプなら、一人くらい車で来て同じ方向で……でもキャンプに2度行くと判りますが、障害者も健常者もあれは同じような人が来るんです。A子さんはそこを知らない。理解できない。もう若くはないA子さんに、キャンプで体験から勉強しろトいうのは……

会長のは親心、頼みにはそういう所にありました。来れば学べるト。身障者はキャンプがお好き、パソコンはお嫌い……なぜト思われます? 好みとか趣味でなく、キャンプは習得の必要がない。パソコンは習得する必要があります。つまりA子さんも勉強が嫌い。

恋愛は習得するとは言いませんが……習得する部分はある。人間関係が不得意な人に向きません。映画の設定に無理はありますが入院の隣のベッド、それは言葉は届きます。さて愛が届くか、が問題です。

同じとは言いませんが似ているんです。でも「勉強が嫌」と投げ出すなら、パソコンはいつまでたっても使えない。使えないパソコンからはメル友も来ない。通販のセーターも買えない。身障者キャンプの欠点にも、そういう点がありました。

当然ですがA子さんは帰りの運転手はみつからず、私の車で帰ります。
――いなかったでしょう? いれば会長がみつけてます。
「……うん」
A子さんは似たような重度障害の人と話し、盛り上がりたかったそうです。

酒に酔うように話に酔う、酔うような時間があるらしい。それは勉強にはならないが何物にも変え難い時間であるらしい。集合地からキャンプ場までのバスの時間に、だから何をかけてもいい。大雑把には、これがA子さんの行動の理由です。

つまり送迎の相手の事は考えない。考えられないのか? タクシーを使う金はない……A子さんは我慢しない。そこからリストカットの原因は、多分……ト見当をつけます。若い時のいい関係が、その人の基礎になります。基礎の出来なかった人に年取ってから基礎を作ろうとしても、難しい。

オタクやストーカーに普通の恋愛は出来るのか? その課題にも同じ問題があります。ある部分で大人を拒否してるから、パソコンゲームにも興じていられます……電車男はある部分、夢でした。そして、なま夏にはリアルな結末が待っています。

2007年11月22日 (木)

映画「なま夏」

映画「なま夏」を見て妙なことを思い出します。映画そのものはオタクな中年男が(写真奥)妹の結婚話を機会に現実に目覚めます。そうですねえ、ある意味で電車男に似ているかもしれません。でも私は中年男に、ある障害女性を重ねます。

中年男が目覚める現実は、モテる女子高生です(写真)今は、今もモテる人は極端にモテ、モテない人は極端にモテない。主人公の男は、それを理解したからオタクになったのです。そういう意味ではあの電車男は、ちょっとインチキですが……

それはさておき、モデルのような女子高生は美男で若くないと相手にしない。その道理を中年男は忘れてしまう。恋の病熱ゆえの記憶喪失か? リモコンマイクを仕掛けた縫ぐるみをプレゼントしますから、一種の狂気か? 最初から、男はただストーカーか?

私は体験がありません(笑)ただ同年輩の女性身障者をキャンプに送迎に行った時は、まいりました。いえ取材で使えるト思って受けたボランティアでした。最初は断りました。1、2の健常者との恋愛の噂は聞くにたえなかった。

リストカット癖とか、何だとか神田とか。A子さんに助手席に乗ってもらって最初の言葉は、私から。
――さてさて、道中は長ごう御座います。何の話をしましょうか?
「せん!」
――しない? 退屈しますよ。私はそれでもいいんですが……

「私を、何か聞いとる?」
――少しは! でも何かって?
「……」
――リストカットは本当ですか? 見えませんね。嘘でしょう?

「切った事はある」(腕時計に隠した手首を見せる)
「それよりキャンプに行ったら、帰り送ってくれる人を探していい?」
――どうぞ、いいですよ。バスで帰りたいという要望でした。誰かいたら私はまっすぐ帰れます。

私の自宅、A子さんの家、キャンプ地は、ほぼ直線上に自動車で1時間半の位置にあります。会の集合地、つまりバスの発着地に向かうと倍近い。家族が反対し、他の参加会員も納得しない。それで会長が私を拝み倒したのです。

A子さんがなぜバスに拘ったか? これが私の取材の関心のひとつです。が、実は今もよく判らないのです。オタクな中年男は美人の女子高生なら、恋愛できると思ったらしい。モテる女子高生は中学の時から、何人も男を手玉に取って……いえ、付き合い慣れしていて女の顔になっています。

恋愛関係が成立すると思いますか? オタクって恋愛に限らず、端的にいって人付き合いをほとんど断念する事です。コインを入れると品物が出てくる自動販売機のように、同じ品物は同じ価格で売る。あのシステムはオタクの人向きです。

言葉のやりとり駆け引きで価格が違う。それは不公平ではなく本来の売買と言えませんか? 弱みと強みの時々で位置が逆転する、一般の関係も、むしろ人間本来かも知れません。あなた値切れますか? 売り買いの交渉をした事は? 人間関係、得意ですか?

同じテーマで、また明日!

2007年11月21日 (水)

パンとCDの日

今日は、どうでもいい日でした。私は朝からバゲットを食べますが、デパートの馴染みのパン屋が値上げをしました。デパートのパンは近所のパン屋より頻繁に焼いているので、焼き立てにいき当たる確立が高い。価格は近所のパン屋の方が高い。

札の価格そのものは、ほとんど違わないのです。デパートの向かい側には金券ショップがあって、デパートの金券も売っています。デパートに行く前にショップで金券を買うので……まあ焼き立ての方が安くなる。奇妙な話ですが事実です。

今日は値上げに抗議の意味を込めて、デパートの先のイオン系のスーパーに行きました。フランソワでは自然酵母というふれ込みで、最近うまいバケットを作っています。これは匂いの強いライ麦パンで、変なバケットと思ったらハマりました。

私も黒助も、いえ犬の名前です。犬はもちろん判る強烈な匂いです。デパートのパンと1週置きに買っていたのですが、ライ麦バケットは価格据置のようで……それどころか、このパンはまるっきり売れないらしい。4本も見切り処分になっていました。

これはリベイクが前提なので少し古くとも、冷凍すると大差がない。4本全部買占めようかとも思いましたが、今日の所は、まあ2本に止めました……黒助は舌なめずりで追いかけて来ます。ほら宮崎アニメでTV-CMにも出る奴、みんななんで、このパン嫌いなんだろ。(絵は外包みから)

そういう訳で今日は大した事は書きません……後は古本屋のCDをのぞいて、あまり大したCDは買っていません。パガニーニの奇想曲集だって、悪魔に心を売ったという伝説のバイオリン作曲家です。買った悪魔は人の心をリベイクして食べたのか?

夭折の演奏家レビン、幻の録音……ぞくぞくしませんか? 名演奏の保障つきのCDじゃないと買わないという人もいますが、たかがCD、当たるも八卦、当たらぬも八卦……おっともう一枚、ショパンのマズルカ集です。

夜想曲や練習曲は、よくあるんですがマズルカはありません。ちょっと癖のある舞曲です。難しいと言うほどの事はない。有名な曲はありませんが、洋盤13巻全集のうちの一枚、買いでしょう。中身は判りませんけどね。

クラシックはわりと安いんです。ジャズも欲しいけど比べると高いんですよね。不滅のジャズ・ヴォーカル。ジョー・スタッフォード、キャロル・スローン……白っぽい女性ボーカルです。どちらかというと黒っぽい方がいいんですが……価格と相談して買いですね。

マギー・バトラー、アイリッシュ・ハープの子守歌ですって。何だかエンヤを連想して買いたくなるけど、ポピュラーは判りません。ジャケットにセンス感じれば買いですが……これはどうかな。ネット検索してからにします。次に来る時まで売れてませんって!

2007年11月19日 (月)

映画「アビエイター」

ぎりぎりの精神状態を描いたという意味で「ビューティフル・マインド」と並びます。マインドの場合は、はっきり精神病は精神病です。このアビエイター(飛行家の意味)の場合は、肯定的で常識の範囲内と解釈する人もあるかと思われます。

主人公の狂気は観客にとって重大なことで、共感の対象であれば娯楽映画として受け入れられます。そうでなければ映画は受け入れられない。少なくとも娯楽としては……ちなみに、この映画は興行的に成功したとは言えません。

タクシー・ドライバーの例もあるにはあるが、こういう大作で狙っても難しい。常識では狂気とか、病気の患者の理解は出来ないと思われます。ここでいう患者や狂気を、身障者や障害と読み替えてもらっても構いません。

私の理解するところでは、病気の患者はいつもいつも常識の範囲を超えるのではなく、短い時期その時間だけ理解を超えるのです。映画でも主人公がトイレで、発作のように脅迫神経に襲われます。私の場合、その友人はいきなり飛びつき私の首を絞めました。

いえ一度だけです……いつもではありません。まして分裂病の人は必ず、あなたの首を絞めるなんて言いません。分裂病患者はいつもは、普通の、常識の範囲で行動しています。ただ年に2度、ぶれるのです。振り子のようにぶれて、範囲の境に向かう。

春に右にぶれた振り子は、秋に反対の左にぶれ返します。常識の境に向かってぶれる友人は、年々、そのぶれを大きくしていました。そしてある年の春、範囲を超え、私の首に手を伸ばし絞めた。春が終われば、また常識の内に帰ってきます。

少なくとも秋まで大丈夫になります。友人も若い頃は大きくぶれませんで、どこか奇妙な感じはありましたが一種、魅力に見えないこともありません。この映画でのデカ・プリオの演技は、友人を思い出させました。

その時のことを共通の女友達に話すと、
「……本当のことなの?」つぶやくように言い、黙り込みます。そう思えないというのは、そう思いたくないと、同じ意味なのでしょう。好意的に見えますが、女友達の理解を超えて拒絶されます。

観客から拒絶される映画は、いつの時もあります。アビエイターも助演女優賞をはじめ何本かのアカデミー賞を得ます。が、肝心の作品賞等の主要賞を逃してしまう。もし獲ていれば……残念ですが獲ておりません。

もしはなく最初から拒絶されているのです。アカデミーは元々、そういう賞なのです。

○アビエイターの詳しい紹介
http://www.kabasawa.jp/eiga/2005/aviator.htm