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2007年7月22日 (日)

介護保険制度改正と今後

介護保険制度の改正とサービス事業者の今後のあり方―ケアマネージャーを中心に― 講師:白澤政和教授という講演会に行きました。例によってメモを出しますが、今回資料はA4で100ページを越え、講演も2時間を越えておりまして、はや手に負えません。

白澤 政和氏1949年生まれ。大阪市立大学大学院家政学研究科社会福祉学専攻修士課程修了。社会学博士。2004年大阪市立大学大学院生活科学研究科研究科長(学部長)。現在、社会福祉士養成校協会会長として、社会福祉士法及び介護福祉士法の改正で多忙な毎日を過ごしている。最近の主な著書に『生活支援のための施設ケアプラン―いかにケアプランを作成するか』(中央法規出版、2003)(単著)、『社会福祉援助と連携(21世紀の架け橋―社会福祉のめざすもの�)』(中央法規出版、2000)(編著)。(大阪市立大学大学院生活科学研究科 教授)

主催の誘い文はこうです。「昨年4月に介護保険制度が大きく改正され、様々な課題が生じている。とりわけ、地域包括支援センターが創設され、介護予防を含めた包括支援事業が開始されたが、必ずしも円滑に進んでいるわけではない。そこで、介護予防の意義や具体的な方法について、海外の動向とも比較しながら、考えたい。同時に、本改正で、介護保険サービス事業者、とりわけ、居宅介護支援事業者のケアマネージャーは混迷をきたしているが、あるべき方向を一緒に探りたい。」

私の印象を言いますと、重度要支援者を全部みて貰えるようにはならないトいう事です。会場に重度障害者がおられ質問されました。言語障害があり判りませんが、ならないかトいう意味だろうと思われますが、これはまずならない。

「介護保険の財源は年10%以上の割で増えており負担と給付のバランスが取れない」意味のことを白澤氏が書かれている。介護保険を保険と考えるとそうなる。つまり福祉制度ではないトいわれるのですね。

講演で一番使われた言葉はストレングスモデルという言葉です。ストレングスモデルとは、短所に目を向けて「あれができない」「これができない」と苦手なことに注目し短所を改善しようとするよりも、「あれができる」「これができる」と長所に注目し、長所を生かして自立に繋げるという考え方である。

対応する言葉としてブローカーモデルといわれ、これまでの状態を指されたので、そういう事になるのでしょう。できる長所に目をつけ、長所を生かしてQOLを広げれば、高齢者は自信を持ち自己決定権を使って来るというものです。

ただこれには、現場のケアマネージャーには懐疑的な人もあり、不安の質問も出ました。できない苦手に注目し短所を改善しようとしたこれまでは失敗だったト白澤氏はいいます。効果は上がらなかったトいうのが実体だったようです。

高齢者介護の出発は筋トレでした。しかし筋トレで3割がよくなった代わりに2割が元より悪くなった。意外に成果が上がっていないというのです。それから外国では障害者介護から手をつけている。日本だけが高齢者の介護保険からといいます。

身障者になら筋トレも、もう少し効くはず。高齢への対応はもう少し早く始めなければならないのでは? 福祉の原点を高齢者に置こうとするのは儒教の影響か? 世界とは違う福祉に傾く不安を抱えて、今後の日本のあり方が問われます。

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